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前田知洋の“タネも仕掛けもあるデザインハック” 第17回

ワンソース・マルチユースで大切なこと

アップルが移転した六本木ヒルズ レセプションの成功の鍵

2013年05月17日 09時00分更新

文● 前田知洋

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21世紀の時代にあったマルチユース「天・地・人」

 もっとハデにしようと思えば、いくらでも可能だったはず。しかし、冒頭で紹介した孟子の言葉、「天地人(天の時は地の利に如かず、地の利は人の和に如かず)」、を成し遂げることに必須の条件は、21世紀にでも通用すると筆者は思っています。レセプションで垣間みた、「天」(時代のタイミング)、「地」(立地や環境)「人」(ヒューマンリソース)の絶妙な組み合わせによる成功例といえるかもしれません。

 さらに付け加えるならば、レセプションで提供された美味しい食事やデザートも含め、グランドハイアット東京や森美術館のプロモーションになっていることも忘れてはならない要素です。

 デジタル・コンテンツはもちろんのこと、ワンソース・マルチユースは、リアルな社会でも、さらに重要な時代になってきています。新たなプロジェクトのエネルギーやリソースの配分の参考にしていただければ幸いです。キーワードは「天・地・人」。

前田知洋(まえだ ともひろ)

 東京電機大学卒。卒業論文は人工知能(エキスパートシステム)。少人数の観客に対して至近距離で演じる“クロースアップ・マジシャン”の一人者。プライムタイムの特別番組をはじめ、100以上のテレビ番組やTVCMに出演。LVMH(モエ ヘネシー・ルイヴィトン)グループ企業から、ブランド・アンバサダーに任命されたほか、歴代の総理大臣をはじめ、各国大使、財界人にマジックを披露。海外での出演も多く、英国チャールズ皇太子もメンバーである The Magic Circle Londonのゴールドスターメンバー。

 著書に『知的な距離感』(かんき出版)、『人を動かす秘密のことば』(日本実業出版社)、『新入社員に贈る一冊』(共著、日本経団連出版)ほかがある。現在、ビジスパからメルマガ「Magical Branding-セルフブランド活用法-」を配信中。

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