
「Xperia Z SO-02E」は、NTTドコモが2月9日に発売した超高性能なAndroidスマホだ。ソニーモバイルが国内で販売したスマホは、ソニー・エリクソン時代も含めて、2010年4月の「Xperia SO-01B」から数えて15機種目となる。
ワンセグやおサイフケータイに加え、赤外線や防水/防塵、さらに高速通信の「Xi」、もちろんテザリングも利用できる。「NOTTV」やワイヤレス充電の「おくだけ充電」は非対応だが、基本スペックや対応サービスを見る限り、最強のXperiaなのは間違いない。「発売1週間で約14万台が売れた」という情報もうなずける。
Xperiaシリーズで最高となるものを挙げると以下のような内容がある。
・画面サイズと解像度 5型液晶(1080×1920ドット)
・クアッドコアCPU Snapdragon APQ8064(1.5GHz)
・OS Android 4.1
・バッテリー容量 2330mAh
・薄さ 7.9mm
・アウトカメラとインカメラの画素数 1310万画素/220万画素
・RAM容量 2GB
基本スペックの中で見劣りする点を挙げるとすれば、ストレージ容量が16GBである点。ドコモの2013年春モデルのほとんどは32GBだが、基本的に外部メモリーで補えるので致命的とは言えないだろう。
シンプルで飽きのこないデザイン
Xperia Zに触れて、真っ先に感じたのは「Androidスマホにありがちなチープ感が微塵もない」ことだ。前面と背面のガラス素材にあふれる高級感。握りしめても「ミシリ」とも言わない剛性感。デザイン上のアクセントにもなっている電源キーはカッコよく、押しやすい。個人的にはiPhone 5よりも飽きのこないデザインだと感じた。

ボディ周囲のパネルはポリカーボネート素材。電源キーと音量キーはアルミ素材で、こちらも高級感満点。microSIMカードは電源キー上部の挿入口から出し入れする。下部の切り込みはモノラルスピーカー
大きいけれど持ちやすいボディー
従来のXperiaは、背面が弧を描くようにカーブしたアーク形状が特徴だった。しかしXperia Zは一転し、どこから見ても凹凸のない直線的な形状が印象的だ。
正面のサイズは71×139mmとXperiaシリーズ最大である。となると、気になるのは持ちやすさだが、手のひらにしっかりと乗るため、意外にも安定感がある。しかも厚みは7.9mmと薄いため、比較的手の小さな筆者(中指の先から手首まで18cm)でも本体をしっかり握って、操作できた。側面の電源キーが押しやすく、左右どちらの手でも画面点灯からロックを解除までの一連の操作をスムーズにできるのもうれしい点だ。
NTTドコモ「Xperia Z SO-02E」の主なスペック | |
---|---|
メーカー | ソニーモバイル |
ディスプレー | 5型液晶 |
画面解像度 | 1080×1920ドット |
サイズ | 約71×139×7.9mm |
重量 | 約146g |
CPU | Snapdragon S4 Pro APQ8064 1.5GHz (クアッドコア) |
メモリー容量 | ROM:16GB/RAM:2GB |
外部メモリー | microSDXC(最大64GB) |
OS | Android 4.1 |
Xi対応 | ○(下り100Mbps) |
無線LAN | 2.4/5GHz対応 |
テザリング | ○(最大10台) |
カメラ画素数 | リア:約1310万画素(裏面照射型)/イン:約220万画素CMOS(裏面照射型) |
バッテリー容量 | 2330mAh(交換不可) |
FeliCa | ○(+NFC) |
ワンセグ | ○ |
NOTTV | × |
赤外線 | ○ |
防水/防塵 | ○/○ |
Qi | × |
miniUIM | ○ |
連続待受時間(3G/LTE) | 約480時間/約420時間 |
連続通話時間(3G) | 約640分 |
カラバリ | Black/White/Purple |

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