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最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第37回

コストではイーモバがダントツ!? 春の最強Xスマホを探す

2013年04月15日 12時00分更新

文● 小林 誠、ASCII.jp編集部

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 スマホ定点観測、今回から4回にわたり春モデルの中でも最強のスペックでは? と思われる、製品名に“X”が付けられた3機種を比較していく。ドコモ「ARROWS X」、ソフトバンク「AQUOS PHONE Xx」、イー・モバイル「STREAM X」という、スペック重視派なら注目していること間違いなしのスマートフォンだが、実際に使ってみるとどんな結果になるのだろうか?

ドコモ「ARROWS X F-02E」

ソフトバンク「AQUOS PHONE Xx 203SH」

イー・モバイル「STREAM X GL07S」

3機種の主な特徴とスペックをピックアップ

 今回比較する3機種を簡単に紹介していこう。

■NTTドコモ「ARROWS X F-02E」
全体的にスペックが高いARROWSシリーズの中でも、現在フラグシップとなる1台。1.7GHzのクアッドコアCPU「Tegra 3」、5型フルHD液晶、16.3メガカメラとぜいたくに盛り込まれた一台だ。

■ソフトバンクモバイル「AQUOS PHONE Xx 203SH」
ドコモのAQUOS PHONE ZETAにつづき、IGZO液晶を採用したスマートフォンだ。“2日使える”ことをうたうなど、スタミナ面に期待である。3月のARROWS Aのテストでやや速度が遅かった「SoftBank 4G」も、今回は本来の実測値を出せるはずだ。

■イー・モバイル「STREAM X GL07S」
イー・モバイルからは初となるLTE対応スマートフォン。さらに同社初のおサイフケータイ対応機種でもある。これまで日本で発売されたファーウェイ製スマートフォンの中でもトップクラスのスペックと言える。

 まずは主なスペック、対応サービスを比較してみよう。

  ドコモ
「ARROWS X
F-02E」
ソフトバンク
「AQUOS PHONE
Xx 203SH」
イー・モバイル
「STREAM X
GL07S」
メーカー 富士通 シャープ ファーウェイ
本体サイズ 約69×140×10.3mm 約69×137×10.9mm 約67×137×8.6mm
重量 約157g 約146g 約122g
画面サイズ 5型 4.9型 4.7型
画面解像度 1080×1920ドット 720×1280ドット 720×1280ドット
OS Android 4.1.2 Android 4.1.2 Android 4.1.2
CPU クアッドコア 1.7GHz クアッドコア 1.5GHz クアッドコア 1.5GHz
ROM/RAM 32GB/2GB 32GB/2GB 32GB/1GB
メモリーカード microSDXC(64GB) microSDXC(64GB) ×
下り最大通信速度 100Mbps
(Xi)
76Mbps
(SoftBank 4G)
75Mbps
(EMOBILE LTE)
無線LANLTE 2.4/5GHz対応 2.4/5GHz対応 2.4GHz対応
テザリング ○(最大8台) ○(最大10台) ○(最大8台)
カメラ画素数 1630万画素CMOS
(裏面照射型)
1630万画素CMOS
(裏面照射型)
1300万画素CMOS
(裏面照射積層型)
インカメラ 130万画素CMOS
(裏面照射型)
120万画素CMOS
(裏面照射型)
130万画素CMOS
防水/防塵 ○/○ ○/○ ×/×
ワンセグ連続視聴 4時間30分 12時間 ×
FeliCa
赤外線通信 ×
NFC ×
Bluetooth 4.0 4.0 4.0
HDMI ○(MHL) ○(MHL) ○(MHL)
SIM形状 microSIM microSIM microSIM
バッテリー容量 2420mAh 2200mAh 2350mAh
Qi × × ×
カラバリ Black、White アーバンブラック、ホワイト、ブルー、レッド ブラック

「STREAM X GL07S」のカラバリについて、当初誤った記述が掲載されておりました。読者ならびに、関係者各位にご迷惑をおかけいたしました。お詫びして訂正させていただきます。


 まずはARROWS Xのスペックが光る。CPUだけでなくメモリーも大容量。外部メモリーもmicroSDXCに対応し、防水/防塵なので安心だ。NFC、MHLにも対応しており、スペック表的にはスキが無い。さらにスタミナ面でも、2420mAhのバッテリーが心強い……のだが、ワンセグの連続視聴時間は4時間30分と短く、スペックの高さゆえにスタミナにも影響があるのではないかと不安になる。

 本体サイズは縦に長く、重い。機能満載だからこそ携帯性も気になる。

 つづいてAQUOS POHNE Xxは、画面サイズが4.9型。解像度もHD止まりのため、ソフトバンクのフラグシップとしては若干の物足りなさも残る。ただ、ARROWS Xより軽量なのはプラスだ。

 目を引くのはワンセグ連続視聴時間約12時間という抜群の数値。もともとシャープ製スマホはワンセグの視聴時間が長いのだが、それでも“12時間”はインパクトがある数字だ。バッテリー容量はARROWS Xより小さい2200mAhだが、IGZO液晶との組み合わせでスタミナに自信アリのはず。

 STREAM Xは他の2機種と比べると、スペック面ではやや劣る。画面サイズは小さく、RAMは1GB、外部メモリーにも対応していない。無線LANは2.4GHzのみで、防水/防塵、ワンセグ、赤外線通信、NFCが軒並み非対応というのも痛い。

 だが、サイズはコンパクト。小さく軽い携帯性を重視する人も多いはず。またメインカメラが裏面照射積層型のCMOSセンサーというのも期待大。バッテリー容量は2350mAhと最近のスマホとしてはまずまずだ。

 スペックではさすがARROWS Xという結果だが、各機種使ってみてどうか、テストではどうかと気になる点が多い。これからの比較が楽しみだ。次に外観をチェックしよう。

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