SSD256GB搭載などバリエーションが豊富 「dynabook R632/W1」ロードテスト 第2回
「dynabook R632/W1UFK」のCPU性能を見極める!
2012年08月17日 11時00分更新
意外にもパワフルな統合GPUの3D描画性能
演算性能にそれほど大きな開きがないなら、CPUは店頭モデルと同じCore i5にしておいて、メモリーだけ8GBに増強するという手もありそうだが、残念ながらそのような構成にはできない。直販の「dynabook R632/W1UFK」では、Core i5-3317Uのモデルは4GBメモリー、Core i7-3667U vProのモデルには8GBメモリーが搭載されるので、大容量メモリーを求めればCPUは必然的にCore i7となる。
だが「dynabook R632/W1UFK」ではCore i7を積極的に選ぶ理由がないと考えるのも早計である。Core i7-3667U vProは、CPUコアの演算性能だけでなく、統合GPUの描画性能でも分があるからだ。第3世代Core iには「インテルHDグラフィックス4000」が統合されているが、Core i7-3667U vProとCore i5-3317Uは超低電圧版ということもあって、定格クロックはどちらも350MHzと低い。ただし、この統合GPUにもターボ・ブーストがかかるため、最大周波数はCore i7-3667U vProが1.15GHz、Core i5-3617Uが1.05GHzとなり、Core i7-3667U vProの方が100MHz高くなる。ちなみにこれは、標準電圧版のCore i5-3210MやCore i7-3610QMなどの最大1.10GHzよりもわずかではあるが上回っている。
実際の描画性能も想像をはるかに超えていて、たとえば「バイオハザード5」ベンチマークテスト(DirectX10版、テストA)の結果は、37.8fpsのランクBだった。これは、快適とはいわないまでもゲーム本編を十分プレイできる水準だ。何より、超低電圧版CPUに統合されたグラフィックスだけで、これほどの3D描画を実現できていることにポテンシャルの高さを感じる。なお、Core i5-3317Uと4GBメモリーを搭載したモデルで同ベンチマークテストを実行した際の結果は、33.8fpsのランクBで、Core i7搭載モデルよりも1割ほど低かった。
さて、今回はCPUにフォーカスして「dynabook R632/W1UFK」をテストしてみた。次回はSSDのパフォーマンスを検証する。
この連載の記事
-
第6回
デジタル
「dynabook R632/W1」はレグザとの連携でテレビも楽しめる -
第5回
デジタル
「dynabook R632/W1」はスマホとも好相性! -
第4回
デジタル
軽量なのにバッテリー駆動時間が長い「dynabook R632/W1」 -
第3回
デジタル
256GBの大容量SSDは直販の「dynabook R632/W1」限定 -
第1回
デジタル
Core i7仕様のモデルも選べる「dynabook R632/W1」 -
デジタル
SSD256GB搭載などバリエーションが豊富! 「dynabook R632/W1」ロードテスト - この連載の一覧へ