タッチパネル非搭載だからわかるWindows 8の実力!「dynabook R632」ロードテスト 第3回
デスクトップをカスタマイズして徹底活用!
Windows 8版「dynabook R632」の操作性をグーンとアップ!
2012年11月23日 14時00分更新
タッチパネル非搭載の「dynabook R632/W1UGK」のテストとともに“タッチしない”Windows 8活用を考える、ちょっぴりひねくれたロードテストを連載中! 第1回、第2回もどうぞ。
感動モノのレスポンスもスタート画面で色褪せる
これまで、タッチパネル非搭載のPCであっても、パフォーマンスを考えると恩恵は大きいとお伝えしたのだが、今回はWindows 8も紹介しながら見ていこう。モダンUI呼ばれるタイルの並んだスタート画面がピックアップされがちだが、Windows 8はこのスタート画面と、デスクトップ画面の2つの画面を行ききしながら使う。
さて「dynabook R632」の動きはこれ以上ないくらい軽快だ。前回の結論にも書いたが、タッチパネル非搭載でも、Windows 8である意味は十分にあるのだ!
だが、Windows 8導入でどうしても悩ましいのが、スタート画面だ。Windows 8のスタート画面はタッチ操作に最適化されたものだ。キーボードとタッチパッドでの操作は、少々面倒な部分もある。たとえば、アプリを切り換えるときや電源をオフにする場合、いずれも画面の隅をマウスカーソルでつついてサムネイルやメニュー表示させ、それらをクリックして操作を進める。タッチパネルなら指をすぐ持っていけるからいいのだけどパッドやマウスだとちょっと面倒なのだ。
一方、デスクトップ画面にも変化はある。左下にあるはずのスタートボタンが姿を消しているのだ。アプリを起動するには、スタート画面に一度切り替え、右クリックしてアプリバーを呼び出し、「すべてのアプリ」画面で目的のアプリを選択する。アプリひとつ起動するのに3ステップ必要になってしまう。

見慣れたはずのデスクトップなのに左下のスタートボタンがない!あるべきところにあるべきものがないのはどうも落ち着かない。さっきまでの安心感はどこへ行ったのだ
アプリを起動したときのレスポンスには感動したのだが、いくら瞬時に立ち上がっても、使うときにいちいちスタート画面やすべてのアプリ画面を呼び出さなくてはならないのは面倒極まりない。
自分好みにデスクトップをカスタマイズ
操作性にやや難あり。とはいえ、動作時のレスポンスは感動モノだ。やはりWindows 8は活用したい。そのふたつの悩みを解決するのが、デスクトップのカスタマイズである! 要は、たとえスタートボタンがないとしても、必要なアプリが使いやすいところにスタンバイされていればよい。
まずは、スタート画面の「すべてのアプリ」から、よく使うアプリをチョイスしてデスクトップ画面のタスクバーに登録する。登録は簡単。アプリバーのメニューから「タスクバーにピン留めする」を選べばオーケーだ。これで、次からはデスクトップでもワンクリックで起動できるようになる。
タスクバーだけでは足りないのなら、デスクトップにショートカットを作ろう。これも「すべてのアプリ」からアプリをチョイス。アプリバーのメニューからファイルの「場所を開く」を選択。すると、アプリ本体か、ショートカットがあるフォルダーが表示される。アプリ本体ならショートカットを作成、ショートカットならそのままコピーすればよい。
ここまでやったら、関連付けも変更しておくのがおすすめ。動画や画像、音楽などのファイルは、デフォルト状態でモダンUIアプリが起動する。右クリックメニューから「プログラムを開く」→「既定のプログラムの選択」を選び、好みのアプリに関連付けを変更しておこう。

動画や画像、音楽などのファイルの関連付けの変更をしておくと、デスクトップとスタート画面の切り替えもなく快適
これだけ準備すれば、今までと同じようにデスクトップを活用できるはずだ。あとはマシンの処理能力を心ゆくまで堪能してほしい。次回はさらなるカスタマイズを敢行。禁断のスタート画面のスキップにチャレンジする予定だ。
試用機のおもな仕様 | |
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製品名 | dynabook R632/W1UGK |
CPU | Core i7-3667U vPro (2.00GHz、ターボ・ブースト時最大3.20GHz) |
メモリー | 8GB(4GB+4GB) PC3-12800対応 |
ストレージ | SSD 256GB |
ディスプレー | 13.3型ワイド(1366×768ドット) |
バッテリー駆動時間 | 約9時間 |
サイズ | W316×H8.3~15.9×D227mm |
重量 | 約1.12kg |
直販価格 | 15万9800円 |

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