快適さを追求したハイスタンダードノート「dynabook Satellite T652」ロードテスト 第3回
32GB SSD併用のWin8搭載オールインワンノートPC
ぱらちゃんが優しく指導!「dynabook Satellite T652」はアプリも便利
2013年02月01日 11時00分更新
東芝の直販サイト「Toshiba Direct」だけ購入できるWebオリジナルモデルの1つが「dynabook Satellite T652」だ。CPUにIntel Core i7-3630QMを採用し、8GBのメモリと750GBのHDDを搭載した試用機を利用し、第1回は外観を中心、第2回はインターフェイス周りとベンチマークによる評価を紹介した。最後となる第3回では、搭載されているアプリケーションやユーティリティについて紹介しよう。
国内大手メーカー製のマシンらしく「dynabook Satellite T652」にもたくさんのアプリケーションやユーティリティがあらかじめインストールされている。今回紹介するモデルだけ搭載にされているわけではなく東芝マシン全体で導入されているものだが、このマシンを購入する人に便利そうなものをいくつか紹介したい。
旧マシンからのデータ移行をサポートする「PC引越ナビ」
ハイスペックなWeb限定販売モデルを選択するユーザーの多くは、おそらく以前からPCを利用しているだろう。「dynabook Satellite T652」は2台目以降のマシンとして、旧マシンからデータの引き継ぎなどをしたいという場合が多いのではないだろうか。そうした要望に対応できるツールとして「PC引越ナビ」が用意されている。
dynabookシリーズの各所に登場するキャラクター「ぱらちゃん」が引越の案内をしてくれるという体裁で、見た目はかなりかわいらしい。画面内の説明文も非常にわかりやすい平易な言葉だ。
このツールを使うと、データをまとめるための「こん包プログラム」をUSBメモリなどを使って旧マシンに持って行くと、移行するデータをまとめてくれる。これを新PCで展開することで移行が完了する仕組みだ。実際の手順としては、USBケーブルを利用する方法、ネットワークを利用する方法などいくつか方法があるので、自分がやりやすい方法を選ぶことも可能だ。
PCのようすを把握する「PCあんしん点検ユーティリティ」
長く使い続けていると、PCがふいにおかしな挙動をすることがある。たいていは突然壊れているわけではなく、徐々に具合が悪くなっていたのに気づかなかったという状態だ。致命的な問題が出る前に状態を把握しておけば、自分でメンテナンスをしたり修理に出したり、データバックアップを作ることも可能になる。そのためのツールが「dynabook Satellite T652」に付属する「PCあんしん点検ユーティリティ」だ。
このツールは、起動して「診断」ボタンを押すだけでCPUやメモリ、HDD、バッテリーについての状態をチェックしてくれる。大事に使いたいならば、ぜひ定期的に実行したいところだ。
これでWindows 8も安心!「デスクトップアプリメニュー」
以前からPCを使っていた人の多くが戸惑いを感じるのがWindows 8のインターフェイスだろう。基本的な使い方自体はすぐに覚えることができるのだが、以前のインターフェイスになれているとどうしても欲しくなるのが「スタートメニュー」だ。
Windows 8をそのまま利用している場合、アプリケーション一覧を見るためにはスタートメニューを開き、右クリックしたところでアプリ一覧を表示しなければならない。タッチで使えるように作られているため大きめなアイコンが採用されており、自分が使いたいツールまで何度かスクロールしなければならないということもある。もちろん、よく使うものならばスタートメニューに追加したり、デスクトップにショートカットを置くこともできるが、それはそれでごちゃごちゃしてしまうだろう。
そんな問題を解決してくれるのが、「dynabook Satellite T652」の「デスクトップアプリメニュー」だ。よくある初心者向けのランチャーではない。「マルチメディア」、「ユーティリティ」、「サポート&リカバリー」という項目に分けたアプリ一覧はランチャー風だが、「すべてのアプリ」の中身は、まさにスタートメニューだ。東芝のユーティリティ群だけでなく、本当にすべてのアプリケーションがまとめられている。
また、エクスプローラーの「コンピュータ」を開くリンクや「マイドキュメント」のリンク、「コントロールパネル」を開くリンクも備えている。Windowsのスタートボタンを押すかわりに「デスクトップアプリメニュー」のアイコンをクリックするようにすれば、Windows 8に不慣れなユーザーでもかなり快適になるはずだ。
このほかにも、「dynabook Satellite T652」には親切なサポートツールやちょっとしたゲーム、お役立ちユーティリティなどがムダなく詰め込まれている。かといって、お仕着せのアプリケーションが多くて使いづらいというほどではない。誰にとってもほどよく使いやすい構成だ。
CPU | Intel Core i7-3630QM(2.40GHz) |
---|---|
チップセット | モバイル インテル HM77 Express チップセット |
メモリ | 8GB/16GB |
ディスプレー | 15.6型ワイド(TFTカラー Clear SuperView LED液晶 1366×768ドット) |
グラフィックス | Intel HD Graphics 4000 |
ストレージ | 約750GB HDD+32GB SSD(高速処理用) |
光学式ドライブ | ブルーレイディスクドライブ(BDXL対応) |
通信機能 | 無線LAN(IEEE802.11b/g/n)、10/100/1000BASE-TX |
インターフェイス | USB 3.0端子×4、HDMI端子×1、RGB端子×1、有効画素数約100万画素ウェブカメラ |
カードスロット | ブリッジメディアスロット |
サウンド機能 | 内蔵ステレオスピーカー、デジタルモノラルマイク、ヘッドセット端子、内蔵デュアルアレイマイク |
本体サイズ/重量 | 約幅385×奥行き252.5×高さ29.8-33.6mm/約2.7kg |
OS | Windows 8 64ビット版 |

この連載の記事
-
第2回
デジタル
Win8の「dynabook Satellite T652」は基本性能バッチり -
第1回
デジタル
据え置きに頼もしい15.6型ノート「dynabook Satellite T652」 - この連載の一覧へ