タッチパネル非搭載だからわかるWindows 8の実力!「dynabook R632」ロードテスト 第2回
OSを刷新するだけで劇的にパフォーマンスが変化
Windows 8になった「dynabook R632」はとにかく起動が速い!
2012年11月16日 11時00分更新
タッチ操作向けのモダンUIを備えた「Windows 8」が発売され、各社一斉に秋冬モデルを投入。しかし、注目されるのは、タッチパネル搭載モデルばかり……。タッチパネル非搭載の!「dynabook R632/W1UGK」のテストとともに“タッチしない”Windows 8活用を考える、ちょっぴりひねくれたロードテストを連載中。【第1回】はコチラ。
Windows 8を載せたdynabook R632はWindows 7の約3倍で起動します!
Windows 8は、最近普及の著しいタブレット端末でも快適に使えることを想定した仕様になっている。その象徴的なものが、たくさんのタイルが並べられたスタート画面だ。タッチパネル搭載のPCはこの大きなタイルをタッチしてアプリを使用する。
ところが!「dynabook R632/W1UGK」はタッチパネル搭載モデルではない。当然、タッチ操作ができないのだ。しかし、だからといってWindows 8の恩恵が受けられないか、といえばそうでもない。
まず気がつく恩恵が、驚くほど起動速度だ。電源ボタンを押してから、ログイン画面が表示されるまでがものすごく速い!時間にしてわずか7秒ほど。前のモデル「dynabook R631」が電源を入れてからログイン画面まで20秒近くかかっていたことに比べると、本製品の起動速度は約3倍速いということになる。
「dynabook R632」はモバイルPCだけに「使いたいときにすぐ使える」のはメリットが大きい。当たり前のことだが、その当たり前が日常になったことがうれしい。
キビキビ動くモダンUIアプリ 瞬時に立ち上がるOffice
ログインするとすぐにモダンUIと呼ばれるスタート画面が現われる。メールやフォト、天気、地図、ニュース、ストア、ミュージック、カメラなどなど……。タイルそれぞれにアプリが割り当てられていて、クリックすると起動する。どのアプリも反応がよく、じつにキビキビ動くので使っていて小気味よい。とかく重たくなりがちな地図もストレスなく使うことができた。
そこで気になるのが、従来アプリ、いわゆるデスクトップで動作するアプリのレスポンスである。いくら、起動やモダンアプリが使いやすくても、Microsoft Officeなどビジネスアプリが利用できなければ「dynabook R632/W1UGK」をWindows 8にする意味がない。
今回、仕様している「dynabook R632/W1UGK」はウェブ直販モデルで、Microsoft Officeが搭載されていないモデルだったため、さっそくMicrosoft Office Home and Business 2010をインストールしてみると……インストール自体もやたらと速い。ほとんど待たされることなく、インストール完了。原稿を書こうとWordを起動すると、これも瞬時に立ち上がった。
Windows 8の特徴にオンラインサービスと連携があるが、その中でもユニークなのが、ユーザーがPCを利用していないときもメールの受信情報などを取得できる「Connected Standby」という機能だ。スリープ状態の場合でも通信だけはしている状態で、常に最新状態でPCを利用できる。そうなるときになるのはバッテリーということになるが「dynabook R632/W1UGK」に抜かりはない。消費電力を軽減するエコモードも搭載しており、バッテリー駆動時間にやさしい仕様だ。
さて「dynabook R632」で使うWindows 8のパフォーマンスを確かめてみた。起動速度やアプリのレスポンスを考えれば、タッチパネル非搭載といえども、Windows 8である意味は十分にある。そこで、次回はデスクトップを中心に利用するカスタマイズ方法にチャレンジしてみる予定だ。
試用機のおもな仕様 | |
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製品名 | dynabook R632/W1UGK |
CPU | Core i7-3667U vPro (2.00GHz、ターボ・ブースト時最大3.20GHz) |
メモリー | 8GB(4GB+4GB) PC3-12800対応 |
ストレージ | SSD 256GB |
ディスプレー | 13.3型ワイド(1366×768ドット) |
バッテリー駆動時間 | 約9時間 |
サイズ | W316×H8.3~15.9×D227mm |
重量 | 約1.12kg |
直販価格 | 15万9800円 |

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