でも、高いんじゃないの!?
M:いや~。最初は3Dテレビなんて自分にはあまり関係ないかと思っていたけど、映画だけでなく、いろいろできるんですね。
鳥居:このほかにも、HDビデオカメラにも3D撮影ができるモデルが登場しているから、自分で3D映像を撮影することもできる。ソフト不足は自分で解消するっていうわけだね。
M:自分で3D映像を撮れるのは面白いかも。いいじゃないですか3Dテレビ!!
鳥居:でしょう? 2010年の初登場時がちょっと盛り上がり過ぎていた印象で、そのせいか今はすっかり沈静化しちゃった感じなのがもったいない。ソフト不足はじきに解決されると思うし、これからテレビを買おうという人ならば、3Dテレビを選んだ方がお得感はあるね。
ゲームでかなり高い関心を示したMだが、気になることがある様子。それは……。
M:でも、3Dテレビって高級モデルばかりで高いじゃないですか。
鳥居:それは誤解だね。実は今年になってミドルクラスの買いやすい価格のモデルでも3Dに対応したモデルが増えているんだよ。今回使ったKDL-55HX920は、3Dだけじゃなく2D画質もかなり優秀なモデルだから少々高い(実売38万円前後)けれど、スタンダードクラスでも3Dが楽しめるモデルはかなり増えているんだ。
M:でも、大画面はなぁ。価格も高いし、55Vなんて部屋に置けないですよ。
鳥居:ところが、3Dテレビも32Vや26Vなんていう中~小画面のものも登場してきている。迫力という点では少々物足りないけれども、ゲームのように1人でプレイするならば視聴距離を短くすれば迫力不足は補える。
M:そんなモデルまで出てきてるんだ。それはいいかも。
鳥居:どうやら、3Dテレビと言ってしまうと「僕には関係ない」って見向きもしない人が多いようで、今はメーカーも販売店もあまり3D対応をアピールしていない気がする。だから、気付かない人も多いかもしれないね。実際には、別売の3Dメガネを購入すれば3Dが楽しめる製品はかなり多いんだ。
M:後から必要になった人だけ3Dメガネを追加する、っていうのはリーズナブルですね。
鳥居:そうそう。だから、あまり3Dテレビってことを意識しすぎずにテレビを選べばいんじゃないかな。
M:実際、映画だけでじゃなく、ゲームもやる人なら、十分楽しめる機能だし。いや~、今回はかなり勉強になりましたよ。自分が3Dテレビのことを全然知らずに、興味なしって切り捨ててたのが本当にもったいないです。
鳥居:食わず嫌いは確かにもったいないね。実際のところ、3D映画でも3Dならではの面白さを追求した作品となると作るのは難しいと感じるし、3Dゲームも同様の難しさはあると思う。でも、本当の意味で盛り上がってから後追いで飛び付くなんていうのは、新し物好きの僕としてはカッコ悪い。誰よりも先にその可能性に注目して、今のうちから先取りで楽しんじゃおうって言いたいね。
M:まったくですね。僕もこれから地デジ化なのでちょっと3Dテレビを視野に入れてテレビ選びをしますよ。
というわけで、「絶対欲しい!買う!!」とまでには至らなかったが、購入の選択肢には加わった様子。こんな感じで、来月もオーディオ&ビジュアルの最新の魅力を紹介していくのでこうご期待。
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