東北地方太平洋沖地震&計画停電のまとめ 第41回
Symantec Backup Exec / Symantec Backup Exec System Recoveryのリカバリ手順とは?
マシンをいち早く復旧!簡単リカバリガイド【シマンテック編】
2011年03月21日 18時00分更新
今回の東北地方太平洋沖地震をはじめとする一連の地震や計画停電の影響で、PCやサーバーに異常が発生したり、障害が発生することは増えている。そのため、こうした障害からいち早く正常な環境への復旧を実現するため、バックアップからシステムのリカバリを行なう機会も増えるはずだ。そこで、編集部ではバックアップソフトを提供する主要各社にバックアップとリカバリ手順に関する情報提供をおねがいした。ここでは、シマンテックの「Symantec Backup Exec/Symantec Backup Exec System Recovery」を取り上げる。なお、「リストア」という表現も含め、ここではシステムの復旧作業を総称して「リカバリ」と表記する。
シマンテックは、バックアップ製品として「Symantec NetBackup」と「Symantec Backup Exec / Symantec Backup Exec System Recovery」を提供している。ここでは、Symantec Backup Exec / Symantec Backup Exec System Recoveryを使ったシステムのリカバリ方法を取り上げよう。加えて、ちょっとした注意が必要となる「Symantec Endpoint Protection」の復旧方法も紹介する。
Backup Exec & Backup Exec System Recovery
リカバリ時にまず確認すべき事は、製品のバージョン、バックアップが行なわれていること、リカバリに使用するハードウェアに障害が発生していないことだ。また、構築や保守をベンダーに依頼している場合は、そのベンダーとの確認も大切だ。シマンテックでは、ベンダーが復旧手順を用意している場合は、その手順にしたがって作業するよう勧めている。
最新版のBackup Exec 2010 R2を使っている場合のリカバリ方法は、
「Symantec Backup Exec 2010 R2 管理者ガイド」
を参照のこと。ここからダウンロードできるPDFに、リストア操作全般に関しては、「データのリストア(Restoring data)」の項に記載されている。なお、各種エージェント・オプションを使用している場合は、ドキュメント後半に記載されている各エージェント・オプションの項も参照のこと。
それ以前のバージョンのBackup Execの場合は、以下から管理者ガイドをダウンロードできる。
「Backup Exec Product Documentation in Japanese」
また、Backup Exec System Recoveryについては、最新版の2010のドキュメントは、以下の通りだ。
「Backup Exec System Recovery 2010 JAPANESE User Guide」
「Symantec Backup Exec System Recovery 2010 利用ガイド」
そして、2010以前のバージョンについては、
「Backup Exec System Recovery Server Edition Product Documentation - Japanese」
で公開している。
なお、災害の影響でWindowsが起動しなくなっても、Backup Exec System Recoveryの起動ディスク「Symantec Recovery Disk(SRD)」からシステムを起動する方法がある。ここでパーティションを認識できる場合は、バックアップを取得できるという。このバックアップをほかのPCにリカバリできれば、業務を継続することも可能になる。この手法については、以下のガイドの「Symantec Recovery Disk からのワンタイムバックアップの実行について」の項を参照してもらいたい。
「Backup Exec System Recovery 2010 JAPANESE User Guide」
Symantec Endpoint Protection(SEP)復旧時の注意
SEPは、企業向けの統合型ウイルス対策製品である。通常のソフトウェア製品同様、復旧の基本は管理サーバーの電源を入れ、続いてクライアントPCの電源を入れるという手順になる。
ただし、電源が長時間にわたって切れていた場合、問題が生じることがあるという。クライアント側のウイルスの定義ファイルが古いままのため、更新時にフルサイズの定義ファイルが配信され、ネットワークの帯域を大幅に圧迫する恐れがあるのだ。
これを防ぐには、
- 管理サーバー側でネットワーク経由による定義ファイル更新を一時中止
- 手動でシマンテックのWebサイトから定義ファイルをダウンロードし、クライアントPC上で実行(定義ファイルが更新される)
- 管理サーバーで、更新一時中止を解除
といった操作が必要となる。
また、管理サーバーが起動しなくなった場合、バックアップからのリカバリ、もしくは再インストールが必要となる。詳細については、同社公開のPDFを参照のこと
「Symantec Endpoint Protection 輪番停電(計画停電)/震災復旧に関する情報提供について(PDF)」
●
シマンテックでは上記以外にも、ストレージ管理の「Veritas Storage Foundation」、アーカイブ「Symantec Enterprise Vault」などの停止・復旧方法を紹介している。詳しくは、関連サイトを参照のこと。

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