昨年末以来、一気に選択肢の広がったSATA3.0(6Gbps)対応SSD。ようやくIntelからも同社初となるSATA3.0対応SSD「Intel SSD 510」シリーズが発売となった。現在でも人気の高い「X25-M」シリーズの後継モデルということで、SATA3.0(6Gbps)対応SSDの中でも本命視するユーザーも多いのではないだろうか。そこで今回は、同シリーズのもつパフォーマンスに迫っていきたい。
クライアント向け上位バージョンとなる
「Intel SSD 510」シリーズ
Intelによれば、同社のSSDはハイエンドの“700シリーズ”、「Intel SSD 510」が属するクライアント向け上位モデルの“500シリーズ”、コストパフォーマンス重視の“300シリーズ”に分けられるとしている。
今回チェックする「Intel SSD 510」は、クライアント向けながら上位モデルに位置する製品ということで、Intel製SSDとしては初めてSATA3.0(6Gbps)に対応。さらにシーケンシャル性能を重視したモデルとなる。容量は120GBと250GBの2モデルが用意され、最大転送速度は前者の120GBモデルでリード450MB/s、ライト210MB/s、250GBモデルでリード500MB/s、ライト315MB/sと、「X25-M」から大幅に向上している。
一方ランダムアクセスは「X25-M」のリード35000IOPS、ライト6600~8600IOPSから、リード時20000IOPS、ライト時8000IOPSへとスペックダウンしており、注意が必要だ。
シャンパンゴールドのアルミ筐体を採用した「Intel SSD 510」シリーズ。容量120GBの「SSDSC2MH120A2C」と250GBの「SSDSC2MH250A2C」の2モデルが用意されている。ケースサイズは「X25-M」の約7mmから9.5mmへと厚みが増えており、プラスチックのスペーサーは装着していない
コントローラはMarvell製「88SS9174-BKK2」
NANDフラッシュはIntel製34nmプロセスを採用
「Intel SSD 510」シリーズに搭載されるコントローラはPLEXTOR「PX-M2S」やCorsair「Performance 3」シリーズと同じ「88SS9174-BKK2」。とはいえ、MLC NANDフラッシュはIntel製の34nmプロセス品を採用。基板サイズも1.8インチから2.5インチサイズとなるなど、内部構造は大きく異なっている。また、キャッシュメモリとして128MBのHynix製DDR3メモリを搭載しているのが確認できた。
コントローラはMarvell製「88SS9174-BKK2」。キャッシュメモリはHynix製「H5TQ1G63BFR-H9C」で容量は128MB。MLC NANDフラッシュはIntel製のチップを片面8個、両面で16個搭載する
| スペック表 | |||
|---|---|---|---|
| GPU | X25-M 160GB (SSDSA2MH160G2C1) |
D510 120GB (SSDSC2MH120A2ES) |
D510 250GB (SSDSC2MH250A2ES) |
| 容量 | 160GB | 120GB | 250GB |
| 最大読み込み速度 | 250MB/sec | 450MB/sec | 500MB/sec |
| 最大書き込み速度 | 70MB/sec | 210MB/sec | 315MB/sec |
| 4Kランダムリード | 35,000IOPS | 20,000IOPS | 20,000IOPS |
| 4Kランダムライト | 8,600IOPS | 8,000IOPS | 8,000IOPS |
| インターフェイス | SATA2.0(3Gbps) | SATA3.0(6Gbps) | SATA3.0(6Gbps) |
| 実売価格 | 3万4500円前後 | 2万6000円前後 | 5万5000円前後 |
(次ページへ続く)

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