最新パーツ性能チェック 第107回

Intel初のSATA3.0対応SSD「Intel SSD 510」の実力は？

コントローラによる性能の違いを確認

　言うまでもなく、転送速度が400MB/secを超えるSSDにおいて、接続するコントローラは非常に重要だ。そこでベンチマークに先だってコントローラによる性能の違いを確認しておきたい。
　用意したのはIntel製の「P67」（B2ステッピング）搭載マザーボード「DP67BG」と、ASRock製の「AMD 890GX」＋「SB850」搭載マザーボード「890GX Extreme3」、ASUSTeK製インターフェイスカード「PCIE GEN2 SATA6G」(Marvell/88SE9123)、ASRock製インターフェイスカード「SATA3 Card」(Marvell/88SE9120)。いずれも「CrystalDiskMark 3.0.1a」にてデータサイズ1000MBに固定して性能を確認してみた。
　なお、ASUSTeK製のPCIE GEN2 SATA6G(Marvell/88SE9123)はDP67BGのPCI-Express x16スロットへ、ASRock製のSATA3 Card(Marvell/88SE9120)はDP67BGのPCI-Express x1スロットに接続して計測を行なっている。

テスト環境(P67)
CPU	Intel Core i7-2600K(3.4GHz)
マザーボード	Intel「DP67BG」
メモリ	Patriot「PSD38G1333KH」(4GBx2枚)
ビデオカード	ASUSTeK「EAH5850 DirectCU」（Radeon HD 5850）
HDD	WesternDigital WD1002FAEX（1TB/SATA3）
電源	Corsair CMPSU-750HX（750W）
OS	64bit版 Windows 7 Ultimate SP1
テスト環境(AMD 890GX＋SB 850)
CPU	Phenom II X6 1090T BlackEdition(3.2GHz)
マザーボード	ASRock「890GX Extreme3」
メモリ	Patriot「PSD38G1333KH」(4GBx2枚)
ビデオカード	ASUSTeK「EAH5850 DirectCU」（Radeon HD 5850）
HDD	WesternDigital WD1002FAEX（1TB/SATA3）
電源	Corsair CMPSU-750HX（750W）
OS	64bit版 Windows 7 Ultimate SP1

「SSDSC2MH250A2C」(250GB)

Intel「DP67BG」に接続した場合

ASRock「890GX Extreme3」(SB850)に接続した場合

ASUSTeK製インターフェイスカード「PCIE GEN2 SATA6G」(Marvell/88SE9123)に接続した場合

ASRock製インターフェイスカード「SATA3 Card」(Marvell/88SE9120)に接続した場合

「SSDSC2MH120A2C」(120GB)

Intel「DP67BG」に接続した場合

ASRock「890GX Extreme3」(SB850)に接続した場合

ASUSTeK製インターフェイスカード「PCIE GEN2 SATA6G」(Marvell/88SE9123)に接続した場合

ASRock製インターフェイスカード「SATA3 Card」(Marvell/88SE9120)に接続した場合

　結果を確認するとSSDSC2MH250A2Cで最大約480MB/s、SSDSC2MH120A2Cで最大約450MB/sと、Intel DP67BGに接続した場合が最も高速となった。
　SATA3.0(6Gbps)のスピードに定評のあるASRock 890GX Extreme3ではSSDSC2MH250A2Cで最大約450MB/s、SSDSC2MH120A2Cで最大約400MB/sとIntel DP67BGより1割程度落ち込んだ。
　Intel SSD 510シリーズはIntel 6シリーズチップセットでバリデーションを行なっていることもあり、同社製DP67BGとの相性が良いようだ。
　またASUSTeK製のPCIE GEN2 SATA6G(Marvell/88SE9123)と、ASRock製のSATA3 Card(Marvell/88SE9120)の結果を見ると、いずれもシーケンシャルリードは350MB/s前後、シーケンシャルライトで170MB/s前後で頭打ちとなっている。当然と言ってしまえばそれまでだが、Marvell製コントローラでは、帯域やブリッジチップの有無にかかわらずIntel SSD 510の性能を十分に引き出すことはできないようだ。

(次ページへ続く)