Crucial製「RealSSD」シリーズの独壇場だったSerial ATA 6Gbps対応SSDだが、昨年末にPLEXTOR製「PX-M2S」シリーズが発売。そして、今年の2月にはCorsair製の「Performance 3」シリーズと、次々と6Gbps対応SSDが登場している。
後発となる「PX-M2S」と「Performance 3」シリーズは、共に「RealSSD」を大きく上回る性能になっており、最も高速な容量256GBモデルでは、最大読み込み速度が400MB/s超えと爆速だ。
今回は、公称スペックでの最速の栄冠こそ、最新の「Performance 3」シリーズに譲ったが、複数のレビューで公称スペック以上の読み込み性能を発揮しているPLEXTOR製「PX-M2S」シリーズの全ラインナップの性能と、6Gbps対応SSDを搭載するオススメ自作構成を紹介していこう。
PX-M2Sのスペック、価格一覧 | |||
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型番 | PX-256M2S | PX-128M2S | PX-64M2S |
容量 | 256GB | 128GB | 64GB |
公称スペック | シーケンシャルリード 400MB/s シーケンシャルライト 300MB/s |
シーケンシャルリード 350MB/s シーケンシャルライト 200MB/s |
シーケンシャルリード 300MB/s シーケンシャルライト 100MB/s |
実売価格 | 5万6000円前後 | 2万8000円前後 | 1万5000円前後 |
まずは、6Gbps対応コントローラーでの性能差を把握!!
「PX-M2S」シリーズの性能を計測するのに先んじて、6Gbps対応Serial ATAコントローラーの違いによる性能差を計測しておこう。試したのは、「AMD SB850」(AMD PhenomII X6 1010T Black Edition)、「Marvell 9123」(Intel Core i7-950)、「Sandy Bridge(H67)」(Intel Core i5-2500K) の3つのコントローラーで、SSDには容量256GBの「PX-256M2S」を使用した。
ベンチマークソフトの「CrystalDiskMark 3.0.1a」(テストデータ:ランダム)を使って、各モデルの性能を計測してみよう。
「Sandy Bridge(H67)」のパフォーマンスが最も良い結果を出しており、次点は6Gbps環境での速度に定評のある「AMD SB850」になった。問題は「Marvell 9123」だ。Sandy Bridge(H67)と比べてシーケンシャルリードで61MB/s、ライトで86MB/sもダウン。さらにランダムの512Kテストでも、ライトが大幅にダウンしている。どうも「Marvell 9123」には、リード/ライトに壁があるようだ。
「PX-M2S」シリーズ採用のコントローラーは同じMarvell製なので相性問題はないと思うが、Marvell 9123や、RAID0/1に対応する「Marvell 9128」コントローラーを搭載するマザーボードや拡張ボードを使うときは、6Gbps対応SSDの性能をフルで引き出せない可能性もあるので注意しよう。
AMD SB850テスト環境 | |
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CPU | AMD「PhenomII X6 1010T Black Edition」(3.3GHz) |
マザーボード | MSI「890FXA-GD70」(AMD 890FX) |
メモリー | DDR3-1333(PC3-10600)2GB×2本 |
Marvell 9123テスト環境 | |
CPU | Intel「Core i7-950」(3.06GHz) |
マザーボード | ASUSTeK「P6X58D Premium」(X58) |
メモリー | DDR3-1333(PC3-10600)2GB×3本 |
Sandy Bridge(H67)テスト環境 | |
CPU | Intel「Core i5-2500K」(3.3GHz) |
マザーボード | FOXCONN「H67S」(H67) |
メモリー | DDR3-1333(PC3-10600)2GB×2本 |
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