液晶ディスプレーは従来と同じく、1366×768ドット表示の13.3型ワイド(低反射スーパーシャインビューLEDバックライト)を採用する。ディスプレー部天板には新たに、軽微なスリ傷程度であれば自然と目立たなくなる「スクラッチリペア塗装」が施されている。モバイルノートとしての使用シーンをより重視した設計といえる。
ちなみに、本体サイズは従来機とほとんど同じで、サイズは幅330×奥行き223×高さ30.5mmと、わずかに奥行きが3mm増加しただけに留まっている。重さも従来機の「LM550」と60gしか変わらない、約1.86kgである。
グラフィックス性能はやや弱いが、トータルバランスはよい
新生LM750は、CPUにCore i7-660UM(1.33GHz)を搭載しているのも注目ポイントだ。ただしチップセットは、従来機と同じくIntel HM55 Expressのまま、グラフィックもCPU内蔵のIntel HD Graphicsである。CPUがCore i7といっても最新のSandy Bridge世代ではなく、ひとつ前のArrandale世代というわけだ。
そのためWindowsエクスペリエンスインデックスも高くはなく、特に「グラフィックス」の値は「3.5」に留まっている。また、総合ベンチマークソフト「PCMark Vantage」の結果を見ても、やはりグラフィックス関係が足を引っ張る結果となった。
PCMark Vantage 32bitのスコア | |||
---|---|---|---|
PCMark | Memories | TV and Movies | Gaming |
4376 | 2221 | 2880 | 2212 |
Music | Communications | Productivity | HDD |
4665 | 5038 | 3115 | 3503 |
このことは試用中にも体感できるほどだった。HD動画の再生などではコマ落ちもなくスムーズに表示されるのだが、ウインドウのドラッグ操作ではもたつきを感じてしまう。Aeroの透過をオフにすると多少は改善するため、常駐のランチャーソフトなどを終了させるといいのかもしれない。
そのほかのスペック面での改良点は、500GBから640GBにHDD容量が増えたぐらいだ。メモリー搭載量は4GBと変わらず、OSもWindows 7 Premiumの64bit版を搭載。消費電力量をグラフ表示する「ECOみえグラフ」などのユーティリティーもプレインストールされている。
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