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週刊 PC&周辺機器レビュー 第91回

オールマイティなCore i7搭載モバイル 新LaVie M

2011年02月25日 12時00分更新

文● 池田圭一

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ディスプレー部天板には、ネットブックの「LaVie Light」などに使われていたスクラッチリペア塗装を採用。透明感のある美しさもさることながら、気軽に持ち歩きやすい設計になった

 液晶ディスプレーは従来と同じく、1366×768ドット表示の13.3型ワイド(低反射スーパーシャインビューLEDバックライト)を採用する。ディスプレー部天板には新たに、軽微なスリ傷程度であれば自然と目立たなくなる「スクラッチリペア塗装」が施されている。モバイルノートとしての使用シーンをより重視した設計といえる。

 ちなみに、本体サイズは従来機とほとんど同じで、サイズは幅330×奥行き223×高さ30.5mmと、わずかに奥行きが3mm増加しただけに留まっている。重さも従来機の「LM550」と60gしか変わらない、約1.86kgである。

グラフィックス性能はやや弱いが、トータルバランスはよい

 新生LM750は、CPUにCore i7-660UM(1.33GHz)を搭載しているのも注目ポイントだ。ただしチップセットは、従来機と同じくIntel HM55 Expressのまま、グラフィックもCPU内蔵のIntel HD Graphicsである。CPUがCore i7といっても最新のSandy Bridge世代ではなく、ひとつ前のArrandale世代というわけだ。

 そのためWindowsエクスペリエンスインデックスも高くはなく、特に「グラフィックス」の値は「3.5」に留まっている。また、総合ベンチマークソフト「PCMark Vantage」の結果を見ても、やはりグラフィックス関係が足を引っ張る結果となった。

Windowsエクスペリエンスインデックスの値。CPUやメモリーの「5.5」に対して、CPU内蔵グラフィックスの描画性能がボトルネックに

PCMark Vantage 32bitのスコア
PCMark Memories TV and Movies Gaming
4376 2221 2880 2212
Music Communications Productivity HDD
4665 5038 3115 3503

 このことは試用中にも体感できるほどだった。HD動画の再生などではコマ落ちもなくスムーズに表示されるのだが、ウインドウのドラッグ操作ではもたつきを感じてしまう。Aeroの透過をオフにすると多少は改善するため、常駐のランチャーソフトなどを終了させるといいのかもしれない。

 そのほかのスペック面での改良点は、500GBから640GBにHDD容量が増えたぐらいだ。メモリー搭載量は4GBと変わらず、OSもWindows 7 Premiumの64bit版を搭載。消費電力量をグラフ表示する「ECOみえグラフ」などのユーティリティーもプレインストールされている。

「ECOみえグラフ」で消費電力量をチェック。LEDバックライトのためか輝度変更での電力変動は小さく、CPU稼動状態(フルからアイドルへ)の違いが大きく反映された

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