このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

スマホの機能を徹底チェック 最強スマホ&サービスはコレ! 第22回

OS別の人気クラウドサービス3つでファイルをやり取り

2011年11月22日 12時00分更新

文● 小林 誠、ASCII.jp編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 アップルの「iCloud」が始まり、スマートフォンからも手軽に利用できるクラウドサービスにさらに注目が集まっている。とはいえiCloudは基本的にiPhone向けのサービス。Windows Phone向けには同じマイクロソフトの「SkyDrive」もあり、Android端末では利用できる機能は限定的。そこでOSを選ばずに利用できて、しかも人気が高い「Dropbox」も加え、最も頻繁に利用するであろう“ファイルのやり取り”について、3つのサービスを比較した。

意外と違いの大きい3つのサービス

 比較したのは「iCloud」(iPhone 4でテスト)、「SkyDrive」(Windows Phone IS12Tでテスト)、「Dropbox」(auのAQUOS PHONE IS11SHでテスト)。まずそれぞれの料金、記憶容量を確認してみよう。

  iCloud SkyDrive Dropbox
無料時の容量 5GB 25GB 2GB~
有料時の容量 10GB(年1700円)/20GB(年3400円)/50GB(年8500円) 無料サービスのみ 50GB(月9.99ドル)/100GB(月19.99ドル)

 3つのサービスとも基本的には無料で使えるが、無料時のストレージ容量を見てみると、SkyDriveがもっとも大きい。一方で有料サービスを考慮すると、残りの2サービスもそれ以上の容量が使える。iCloudは年額なので、パッと見ではわかりにくいが、50GBでも月額では700円ほどだからDropboxとほぼ同じだ。一方Dropboxは100GB版もあるので大容量を求めるならこれだろう。

 さて、次は実際にファイルのやり取りをしてみるとどうだろうか。ここからはWindows PCを使ってアップロードしたファイルをスマートフォン側から見る操作をしたあとで、スマートフォンからファイルをアップロードしてみた。

 今回アップロードしたファイルは「.doc」「.xls」「.ppt」「.pdf」「.jpg」「.mpe」など。フォルダーごとのほか、フォルダーを丸ごとZIPに圧縮したものもアップロードした。

ファイルの共有という観点からは
意外と制約が多い「iCloud」

 iCloudをWindows PCから使う場合、iCloudコントロールパネルというソフトをアップルのページからインストールする。ちょっと手間だし、ついでにWindows XPにも非対応である。

Windowsマシンからウェブブラウザー経由で「iCloud.com」にアクセスしたところ、iPhoneで見慣れたアイコンが表示される

 ファイルをアップロードする場合はウェブブラウザーで「iCloud.com」へ接続し、「iWork」からファイルをアップロードする。ただこのときWordファイルは「Pages」、Excelファイルは「Numbers」、PowerPointのファイルは「Keynote」からそれぞれアップロードする形になり、フォルダー丸ごとアップロードするような操作はできない。もちろんファイル形式が違うため圧縮したZIPファイルなどもダメだ。PDFや音楽ファイルも同様だが、これらはiTunesを使ってiPhoneに送るのがいいだろう。操作自体はドラッグ&ドロップでファイルをアップロードできるので簡単だ。

 もうひとつ画像ファイルのアップロードだが、Windows PCからは、iCloudコントロールパネルであらかじめ指定したフォルダーに写真をコピーすることでアップロードする。MacならそもそもiPhotoを使うのでより簡単なのだが。

 さてiCloudでアップロードしたファイルは、iPhoneの「Pages」「Numbers」「Keynote」といった各アプリで見られる。ただこれらのアプリ、すべて有料(各850円)なのだ。もちろんこれらの個別のアプリは有用な機能を持っており、PC向けのさまざまなオフィスソフトと比較すれば圧倒的安いのだが、ファイルを見たいだけなのならばちょっと惜しい。Wordのフォントなどは少し変更される部分はあるが、実用上それほど気になるわけではない。

iPhone用の「Pages」「Numbers」「Keynote」といったアプリを通じて、Officeのファイルも利用できる

 写真はiPhone上の「ギャラリー」に「フォトストリーム」というアルバムが追加されるので、ここで写真を見ることができる。

画像も「フォトストリーム」というフォルダーから見ることができる。iCloudのメリットは単なるファイル交換などにとどまらず、端末のバックアップなどにも対応している点にある

 逆にiPhone端末からはアプリレベルでiCloudに対応しており、「Pages」「Numbers」「Keynote」で作ったファイルはWord、Excel、Power Point、PDFといった形式でダウンロードできる。また写真は設定でフォトストリーム機能をオンにしていれば、端末を無線LANで接続した際に自動的にアップロードできる。

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン