2010年初頭に開かれた展示会「2010 International CES」で初お目見えし、その外観デザインの斬新さから、ASUSTeKがコンセプトモデルとして将来のノートパソコンの姿を表現したものと思われた「NX90Jq」。それから10ヵ月後の先日、ついに日本でも商品化された。まずは独創的な外観からみていこう。
NX90Jq 3つのポイント
外観の注目のポイントは3つある。ひとつは、天板およびパームレスト部の全面が、鏡面加工されたアルミニウムパネルで覆われていることだ。液晶ディスプレーを閉じると、緩やかな曲面があたりを映し込んで周囲に溶け込み、そこに存在しないかのようにも見える。金属の質感が上質さと高級感を醸し出している。
2つ目のポイントは、液晶ディスプレーの左右が、本体部分より横に大きく飛び出ていることだ。詳しくは後述するが、突出した部分にはステレオスピーカーが内蔵されている。スピーカー部分が膨らむようにデザインされていることもあり、液晶ディスプレーを開いて使っているときは、超薄型の省スペース液晶一体型パソコンが設置されているようにも見える。
3点目は、キーボードの左右それぞれに搭載されたタッチパッドである。タッチパッドといえば、パームレストの中央におとなしく収まっているのが普通だ。その常識を打ち破り、右利き左利きに関係なく使えるよう考慮されたのだという。
これらのデザイン面での特徴は、世界的に著名なインダストリアルデザイナー、デビッド・ルイス(David Lewis)氏の手によるものだ。同氏が関わったことは、NX90Jqで重視されているもうひとつの特徴「高品位のオーディオ」とも深く関係するのだが、詳しくは後述する。
本体サイズは、幅530×奥行き283×高さ30~45mmと大きい。設置にはA4サイズノートを横に2台並べられるスペースが必要だ。また、重さも約4.4kgあり、可搬性はゼロに等しい。液晶ディスプレー部が特に横に長いため、開閉の際も片側に力がかからないよう注意が必要だ。
優れたデザインセンスを活かすために、使わないときにはオープンなスペースにディスプレー部を閉じて置きたいのだが、頻繁な開閉は物理的な強度が少し心配になる。

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