高級感にふさわしいハイスペック
ノートパソコンとしての基本スペックに目を移そう。NX90JqのCPUは、Core i7-740QM(1.73GHz)、ノート用CPUとしては現時点でトップクラスの処理性能を誇る、標準で4GB搭載のメモリー(最大12GB)とあいまって、かなり快適な操作環境が期待できる。また、GPUにGeForce GT 335M(メモリー1GB)を採用しており、グラフィックス性能も高い。
Windowsエクスペリエンスインデックスも、最低がRAM/HDDの「5.9」であり、全体的に6~7の高い値となっていた。また、総合ベンチマークソフト「PCMark Vantage」の値からも、グラフィック性能の高さがわかる。
PCMark Vantage 32bitのスコア | |||
---|---|---|---|
PCMark | Memories | TV and Movies | Gaming |
5625 | 3660 | 3753 | 5309 |
Music | Communications | Productivity | HDD |
5459 | 3761 | 4538 | 3328 |
液晶ディスプレーにはフルHD解像度の、18.4型ワイド液晶パネルを搭載する。光沢パネルを採用するものの、外光反射は抑えられており、映り込みが気になることはなかった。
このような大型ディスプレーを搭載する巨大なノートパソコンだけあって、排熱やドライブ搭載スペースに余裕があるのだろう。ストレージ類も充実しており、HDDは1TB、光学ドライブにはスロットイン方式のBDコンボドライブを搭載。各種コンテンツを楽しむのに支障がない装備となっている。
キーボードは一見すると、最近流行のアイソレーションタイプにも見えるが、キートップがスクエアかつフラットな通常タイプである。最上列は光学ディスク排出や、ボリューム調整、メディア再生などの大きなファンクションキーとなっている。電源ボタンも並ぶので、うっかり押してしまいそうになるが、慣れれば問題ないだろう。
ただ左右に配置されたタッチパッドには、かなり違和感があった。数日試用していても慣れることはなかった。画面が横長なのに対してパッドのセンサーが縦長になっているため、指を動かす範囲が上下に大きいのも気になるところだ。
そのほかに、USB 3.0ポートの搭載や、バッテリー駆動時間は約2.8時間といったあたりが特徴だろうか。せっかくのフルHD対応ディスプレー、大容量HDD内蔵ということから、テレビ機能もほしいところだが、内蔵はしていない。基本的にはマルチメディア対応ノートとして優れたスペックを有している。
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