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週刊 PC&周辺機器レビュー 第79回

ハイセンスなデザインとオーディオのノート NX90Jq

2010年11月05日 12時00分更新

文● 池田圭一

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高級感にふさわしいハイスペック

 ノートパソコンとしての基本スペックに目を移そう。NX90JqのCPUは、Core i7-740QM(1.73GHz)、ノート用CPUとしては現時点でトップクラスの処理性能を誇る、標準で4GB搭載のメモリー(最大12GB)とあいまって、かなり快適な操作環境が期待できる。また、GPUにGeForce GT 335M(メモリー1GB)を採用しており、グラフィックス性能も高い。

 Windowsエクスペリエンスインデックスも、最低がRAM/HDDの「5.9」であり、全体的に6~7の高い値となっていた。また、総合ベンチマークソフト「PCMark Vantage」の値からも、グラフィック性能の高さがわかる。

Windowsエクスペリエンスインデックスのスコア

Windowsエクスペリエンスインデックスのスコア。OSにはWindows 7 Home Premium 64bitを搭載、CPUとGPUの性能が高いため、結果的にメモリー/HDDの値が低く見えている

PCMark Vantage 32bitのスコア
PCMark Memories TV and Movies Gaming
5625 3660 3753 5309
Music Communications Productivity HDD
5459 3761 4538 3328

 液晶ディスプレーにはフルHD解像度の、18.4型ワイド液晶パネルを搭載する。光沢パネルを採用するものの、外光反射は抑えられており、映り込みが気になることはなかった。

 このような大型ディスプレーを搭載する巨大なノートパソコンだけあって、排熱やドライブ搭載スペースに余裕があるのだろう。ストレージ類も充実しており、HDDは1TB、光学ドライブにはスロットイン方式のBDコンボドライブを搭載。各種コンテンツを楽しむのに支障がない装備となっている。

本体左側面

本体左側面。BDコンボドライブとメディアカードスロット、USB 2.0が並ぶ。メディア運用の側面という意図だろうか

本体右側面

本体右側面。コネクター類が集約されている。左からヘッドホン、マイク、ラインイン、USB 3.0×2、USB 2.0/eSATA、HDMI出力、アナログRGB出力、有線LAN、電源コネクター。右端のアンテナ端子は本モデルではダミーとなる

 キーボードは一見すると、最近流行のアイソレーションタイプにも見えるが、キートップがスクエアかつフラットな通常タイプである。最上列は光学ディスク排出や、ボリューム調整、メディア再生などの大きなファンクションキーとなっている。電源ボタンも並ぶので、うっかり押してしまいそうになるが、慣れれば問題ないだろう。

本体側の全景

本体側の全景。キーボード面に対して、パームレスト部が広大。キー操作とタッチパッド操作の切り替えに、手を大きく動かさなければならないのが少々不便

キーボード拡大

アイソレーションタイプではないものの、キートップの上下左右が離れており、押し間違いは少ない。ただし、キートップがフラットなため力を入れにくく感じた

ファンクションキーが大きく操作しやすい

ファンクションキーが大きく操作しやすい。やや明るすぎるきらいもあるが、無線LAN機能のインジケーターが暗闇でも目立つアクセントとなっている

 ただ左右に配置されたタッチパッドには、かなり違和感があった。数日試用していても慣れることはなかった。画面が横長なのに対してパッドのセンサーが縦長になっているため、指を動かす範囲が上下に大きいのも気になるところだ。

 そのほかに、USB 3.0ポートの搭載や、バッテリー駆動時間は約2.8時間といったあたりが特徴だろうか。せっかくのフルHD対応ディスプレー、大容量HDD内蔵ということから、テレビ機能もほしいところだが、内蔵はしていない。基本的にはマルチメディア対応ノートとして優れたスペックを有している。

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