ASUSTeK Computerは14日、日本向けの2010年冬モデルとなるノート/デスクトップパソコン新製品9機種を一挙に発表した。デザインを重視したノートパソコンが多数ラインナップされたのが特徴となっている。発売日はいずれも、10月23日以降の予定。
NX90Jq
新製品の目玉となる「NX90Jq」は、18.4型/フルHDディスプレーを搭載する大型ノートである。写真のとおりデザインを非常に重視した製品で、デザインは世界的に名高い工業デザイナーのデビッド・ルイス(David Lewis)氏の手による。フラットな鏡面加工アルミ天板により、閉じた状態ではまるで1枚の金属版のような質感を演出している。
同じくアルミのパームレストにはタッチパッドがなく、キーボード左右に同じサイズの「デュアルタッチパッド」とボタンがそれぞれ配置されるという、独特のレイアウトを採用している。
ディスプレー左右の大きな張り出しには、直径32mmのスピーカーを内蔵。独自のオーディオ技術「ASUS SonicMaster」により、豊かで原音に忠実な音響再生を特徴としている。CPUにはCore i7-740QM(1.73GHz)を搭載。グラフィックス機能としてGeForce GT 335Mを内蔵するほか、スロットイン式のBDコンボドライブも内蔵している。重さは約4.4kg。
OSにはWindows 7 Home Premium 64bit版を採用する。価格は20万9800円。
N53Jf
「N53Jf」は、NX90Jq同様にデザインを重視した大型ノートパソコンの新製品である。ディスプレーサイズは15.6型と一般的だが、フルHD解像度のディスプレーパネルを採用して差別化を図っている。
グラフィックス機能に、NVIDIAの最新モバイルGPU「GeForce GT 425M」を搭載。動作状況に応じてGeForceとCPU内蔵グラフィックを切り替え、性能と省電力を両立させる「NVIDIA Optimus Technology」にも対応している。
CPUにはCore i5-460M(2.53GHz)を採用。記録型BDドライブとUSB 3.0対応ポートも搭載する。OSはWindows 7 Home Premium 64bit版を採用。Office Home and Business 2010をプレインストールしたモデルも用意されている。
価格はOfficeなしモデルが12万9800円。Office搭載モデルが15万4800円。高性能でデザインも重視しながら、同級の国内大手メーカー製品よりも割安となっている。
U33Jc
「U33Jc」は13.3型ディスプレーを搭載するモバイルノートの新製品。天板とパームレスト部分に竹の素材を採用し、独特の質感とデザインを実現している。また製造時に発生する二酸化炭素も少ないという。
既存製品の「UX30」は、DVDスーパーマルチドライブを内蔵する2スピンドルノートだが、CPUがCore 2 Duo世代に止まっていた。新しいU33Jcは光学ドライブを内蔵しなくなったが、CPUにはCore i5-460M(2.53GHz)を採用。グラフィックス機能にもGeForce 310Mを内蔵するなど、充実したスペックを誇る。
重量も若干軽くなり、重さ約1.8kg。バッテリー駆動時間は約8.5時間となっている。OSにはWindows 7 Home Premium 64bit版を採用する。価格は10万9800円。