豊富な動画/音楽ファイル形式をサポート
マルチメディア系のプレーヤーとしての機能を見ていくと、音楽プレーヤーや動画プレーヤー、YouTube専用クライアントなどが最初からインストールされているほか、FMラジオとしても利用できる。
音楽プレーヤーで再生可能なファイルは、MP3やAAC(AAC+/eAAC+含む)、OGG、WMA、WAV、AC3など。動画プレーヤーはH.263、H.264、DivX、XviD、WMV、FLVなどをサポートしている。
スマートフォンということでどうしてもiPhoneと比較してしまうが、H.264以外のさまざまなフォーマットをそのまま再生できるのはGalaxy Sを含めたAndroid端末の魅力だろう。たとえばWMV形式のファイルを再生したいといった場合、iPhoneではまず変換する必要があるが、Galaxy Sなら転送するだけで済む。またGalaxy Sはストレージとしてマウントすることが可能で、エクスプローラからファイルコピーで簡単に転送できるのもメリットだ。
こうした音楽プレーヤーや動画プレーヤーに加え、DLNAサーバ/クライアントとしての機能を提供する「AllShare」と呼ばれるアプリケーションも用意されている。DLNAサーバ上の動画を再生できることに加え、Galaxy S内の動画を外部機器で再生することも可能なようだ。
このDLNAを使う際にアドバンテージとなるのは、豊富なマルチメディアフォーマットをサポートしていること。たとえば、サーバ内にH.264やDivX、WMVなど異なるフォーマットの動画が混在していたとしても、Galaxy Sならその違いを気にせずに再生することができる。
意外と機能が充実しているのが音楽プレーヤーで、アルバム別やアーティスト別で音楽ファイルを表示できるのはもちろん、プレイリストにも対応する。さらにPopやRock、Jazz、Danceなどのプリセットが用意され、さらに個別にカスタマイズも可能なイコライザ機能も搭載されている。
また、今ひとつ使いどころが分からないが、5.1chのバーチャルサラウンド機能もあり、実際に有効にしてみると確かに音が広がっていく感覚がある。ただ、音が痩せるいわゆる仮想サラウンドの音になるため、あまり音楽再生に向くとは思えない。
便利なのは本体ロック時でも一時停止や曲送り/戻しが可能なこと。音楽プレーヤーを使っている途中にロックがかかり、ホームボタンを押して復帰させようとすると、画面上部にCD状のアイコンが表示される。これを下にドラッグすると、一時停止と曲送り/戻しボタンが表示されるわけだ。移動中に音楽を聴いていて、ちょっと音楽を止めたい場面などでいちいちロックを解除する必要がないのは便利だ。

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