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物欲AVコモノ道 第65回

タッチパネル搭載の防水ビデオカメラ「GC-WP10」

2010年08月24日 16時00分更新

文● 川添貴生/インサイトイメージ

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低価格機でももはやフルHDは当たり前

設定画面。

動画撮影の設定画面。撮りたい解像度のアイコンに触るだけで切り替わる

 昨今の低価格ビデオカメラはフルHDでの録画が当たり前になりつつあるが、GC-WP10でも1920×1080ドット/30fpsでの撮影が可能な「HD1080」モードが用意されている。そのほか1280×720ドット/60fpsの「HD720」、Mac用動画編集ソフトの「iMovie」で使われている「iFrame」形式に準拠した960×540ドット/30fpsの「iFrame」、そして通常の960×540ドット/30fpsの「QHD」形式が選択可能だ。

 なお、コーデックとしてはMPEG-4 AVC/H.264が利用されており、MP4形式でSDメモリーカードに保存される。

 撮影時の機能としては、電子式手ブレ補正や顔検出AEが利用できるほか、4倍のデジタルズーム機能も用意されている(レンズ自体は単焦点)。また一定時間ごとに撮影した静止画をつなぎ合わせて動画を作成する「タイムラプス」撮影機能もある。

GC-WP10の本体メモリーに保存されている「LoiloScope EX」。基本的な動画編集から特殊効果の適用まで、ひととおりの機能を備える

GC-WP10の本体メモリーに保存されている「LoiloScope EX」。基本的な動画編集から特殊効果の適用まで、ひととおりの機能を備える

 本体メモリーには動画編集ソフトである「LoiLoScope EX」が内蔵されており、GC-WP10の電源をオンにした状態でUSBケーブルでパソコンと接続すれば、インストールせずに利用できる(ちなみに電源オフの状態でパソコンとUSB接続すると充電モードとなる)。

 LoiLoScope EXは分かりやすいインターフェイスの動画編集ソフトで、カット編集やテキストの入力などが簡単にできる。またYouTubeやFacebookへのアップロード機能も内蔵している。

 なおGC-WP10はEye-Fiもサポートしている。Eye-Fiカードと無線LAN環境があれば、撮影した動画を即座に動画共有サイトへアップロードできる。

水中に沈めた学習教材を1mほど離れて撮影した映像を切り出した。文字の輪郭はぼやけているが、被写体との距離が稼げれば印象は大きく変わる

水中に沈めた学習教材を1mほど離れて撮影し、その映像を切り出した。文字の輪郭はぼやけているが、被写体との距離が稼げれば印象は大きく変わる

 今回も水の底に沈めた学習教材を、1mほど離れたところから撮影してみた。映像を見ると水の中でも十分クリアに撮影されているが、ただ被写体に近い距離での撮影は苦手のようで、細部の文字などは輪郭がぼけている。磯の生き物をアップで撮りたいなど、寄りで撮影する場面では注意したい。


天気や場所を気にせずいつでも持ち運んで使いたい1台

 前回のDMX-CA100とplaysportのときにも感じたが、防水対応であれば撮影できるフィールドを大きく広げられるため、さまざまな場所で気軽に映像を記録できる。たとえば雨の中で行なわれている野球やサッカーなどのスポーツをしっかり撮影できるのは、やはり防水対応のビデオカメラならではだろう。

 これから水辺で撮影する機会は減っていくが、天気に左右されずに使えたり、あるいは多少汚れても洗えるため、アウトドアで思い切って使えたりするメリットはやはり大きい。

 イベントの時に持ち出すだけでなく、普段から持ち歩いて気軽に撮影できる安価なビデオカメラを探しているなら、前回紹介したDMX-CA100やplaysportを含め、防水対応の低価格ビデオカメラはピッタリの選択肢になるのではないだろうか。

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