このページの本文へ

コスト削減100本ノック 第24回

有力製品の増えるロードバランサーこそコスト削減の種

【24本目】今こそ低価格ロードバランサーへの乗り換え時期

2009年12月24日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp 記事協力●アイ・エフ・ティ

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

リーマンショック以降の不況で、IT のコスト削減は大きなテーマとなっている。しかし、企業のセキュリティレベルはなかなか下げられないし、通信費やコンピューターのコストダウンはもはや限界に近くなっている。こうしたなか、多くの企業で検討されているのがロードバランサーのリプレースである。

高価なロードバランサーを
安価な製品に移行したいニーズが急増

 いっぱしのWebサイトを運営する企業であれば、複数のサーバーへのリクエストを効率的に振り分けるロードバランサーは必須といえる。サイトの可用性やパフォーマンスを向上させるロードバランサーは、昨今ではイントラネットや業務システムでの利用も増えている。

 しかし、従来のロードバランサーは高嶺の花であった。シングルポイントオブフェイラーにならないよう冗長構成で導入すると、数百万円かかるのが一般的だろう。また、ロードバランサーがより高次なトラフィック管理機能を備えたADC(Application Delivery Controller)やアプリケーションスイッチといった製品として進化を続ける一方、安価でシンプルな製品を必要とするユーザーが増えてきたのも事実だ。

 こうしたなか、登場したのが今回紹介する低価格ロードバランサー「ロードマスター」である。ロードマスターはケンプ・テクノロジーズ(以下、KEMP)という米国のベンダーが開発するロードバランサーで、日本では2008年からOPENスクエアが総代理店として取り扱いを開始している。

1000台のサーバーをサポートする ロードマスター。4機種用意されている

 米国ではWeb直販がほとんどというユニークな製品だが、大学や官公庁、ASP事業者など多くの顧客がついているという。

エントリーモデルは冗長構成で100万円を切る

 ロードマスターの売りは、エントリーモデルで49万円という低廉な価格。100万円でアクティブ&スタンバイの冗長構成が組めるわけだ。もちろん製品価格自体が安いので、保守費用も抑えられる。

LM2500と競合製品との価格比較(IFTの資料より)

株式会社OPENスクエア代表取締役の田中昭造氏

 OPENスクエア代表取締役の田中昭造氏は、「ロードマスターはオープンソースのソフトウェアをベースにすることで、低廉な価格を実現しています。とはいえ、SSLアクセラレーションをサポートしており、レイヤ7での高度なコンテンツスイッチ、データ圧縮など、ユーザーが必要とする機能をサポートしています。また、全機種同じ機能なので、余計なオプションもなく、ソースが単一なので不具合も少ないのです」と価格だけではなく、シンプルさや信頼性の高さを強調する。

 そして、このロードマスターの販売やサポートを、このほどシステムインテグレータのアイ・エフ・ティ(以下、IFT)が開始する。IFTは多くのユーザーやパートナーと接するなかで、ロードバランサーの乗り換え需要の強さに驚いたとのこと。

 製品としては、大規模サイト事業者から中小企業まですべてを網羅できるという。機器自体の価格を見ると中小企業向けと見られがちだが、負荷分散としての機能は高価なロードバランサーと比べても遜色ないからだ。

株式会社アイ・エフ・ティ 取締役 ITソリューション事業部 事業部長の中山琢磨氏

 とはいえ、まずはASP 事業者と100人程度の小規模事業者を狙う。IFT取締役 ITソリューション事業部 事業部長の中山琢磨氏は、「特に初期コストを抑えたいASPの事業者などは、ロードマスターのような必要十分な機能を搭載している製品に対して大きな期待を抱いています。あとは、100名以下くらいの規模のユーザーさんに積極的にアタックしていきたいです」と話しており、高価なロードバランサーのリース切れ等のタイミングを狙っていくという。

カテゴリートップへ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事

アクセスランキング

  1. 1位

    スマホ

    ここまで便利なのか! 子どもの居場所を90秒間隔で教えてくれる、安心の見守りガジェットがすごいぞ

  2. 2位

    Team Leaders

    Power AutomateでSharePoint APIを使う ― SPOリストを自動作成するフローを作ろう

  3. 3位

    ビジネス・開発

    いますぐ捨てたいITサービスは? AI推しにそろそろ飽きてません? 情シスさんのホンネを「ゆるっとナイト」で聞いた

  4. 4位

    ITトピック

    「AI導入で人員を減らしても収益は増えない」その理由/「専任情シス不在」中小企業の3社に2社/ユーザーアカウント流出が加速、ほか

  5. 5位

    エンタープライズ

    基盤も古いし、コードも酷い! そんなクエストにGitHub Copilotで試行錯誤しまくった「みんな」こそ最高

  6. 6位

    ソフトウェア・仮想化

    日本の自治体がみんな使っている「ManageEngine」 IT運用のすべての課題解決を目指す

  7. 7位

    sponsored

    完全自動運転の実現へ、チューリングが開発基盤にGMO GPUクラウドを選んだ理由

  8. 8位

    クラウド

    「すでに開発コードの4分の3はAI生成」 Google Cloud CEO、エージェント時代の戦略を語る

  9. 9位

    データセンター

    NTT、AIインフラ構想「AIOWN(AI×IOWN)」を発表 国内データセンター総容量は3倍超の「1ギガワット」へ

  10. 10位

    ビジネス・開発

    「粗悪記事」「ゼロクリック」「搾取」からクリエイターをどう守るか? AIに強いnoteが挑む創作エコシステム

集計期間:
2026年05月10日~2026年05月16日
  • 角川アスキー総合研究所