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物欲AVコモノ道 第35回

CULVノートで試す! Windows 7のマルチメディア機能

2009年12月14日 12時00分更新

文● 川添貴生/インサイトイメージ

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Windows 7のDLNAサーバ機能を試す

 では、Windows 7のマルチメディア関連、特にネットワーク配信の機能をチェックしていこう。前述したとおり、Windows 7はDLNAのサポートを強化している。DLNA 1.5が完全サポートされており、クライアント側でサポートしていない形式のファイルでもWindows 7上でトランスコードを行なう仕組みを備えている。

コントロールパネルの「ホームグループと共有に関するオプションの選択」で、デバイスとのメディア共有を有効にする

コントロールパネルの「ホームグループと共有に関するオプションの選択」で、デバイスとのメディア共有を有効にする

許可するデバイスの設定。個別のデバイスごとに設定可能なほか、一括で許可、あるいは禁止することもできる

許可するデバイスの設定。個別のデバイスごとに設定可能なほか、一括で許可、あるいは禁止することもできる

 設定はOSのコントロールパネルかWMP12で行なうが、ここではOS上での設定を見てみよう。まず「スタートメニュー」から「コントロールパネル」を開き、「ホームグループと共有のオプション」を選択する。ここで「デバイスとのメディアの共有」という項目があり、「ピクチャ、ミュージック、およびビデオを同じホームネットワーク上にあるすべてのデバイスにストリーム配信する」をチェックしよう。

 さらに「メディアストリーミングオプションの選択」を選ぶとDLNAクライアントが表示されるので、個々のデバイスで「許可」、あるいは「すべて許可」を選択すれば、それらのデバイスからの接続が可能になる。

Windows 7で追加された「ライブラリ」フォルダ。標準ではドキュメントとピクチャ、ビデオ、ミュージックの4つのライブラリが登録されているが、新たなライブラリを追加することも可能

Windows 7で追加された「ライブラリ」フォルダ。標準ではドキュメントとピクチャ、ビデオ、ミュージックの4つのライブラリが登録されているが、新たなライブラリを追加することも可能

 共有するメディアファイルは「ライブラリ」で管理する。デフォルトであれば、スタートメニューの右隣にあるフォルダアイコンをクリックすると表示されるのがライブラリである。

各々のライブラリを開き、「対象フォルダー」のリンクをクリックすると、この画面が現れてどのフォルダのファイルを表示しているのかが分かる

各々のライブラリを開き、「対象フォルダー」のリンクをクリックすると、この画面が現れてどのフォルダのファイルを表示しているのかが分かる

 なお、このライブラリはフォルダではなく、特定のフォルダの内容がまとめられたエイリアスというイメージになる。たとえばライブラリ内の「ビデオ」は、「c:\users\(ユーザー名)\Videos」と「c:\users\public\Videos」の2つのフォルダの内容が表示されている。いずれかのフォルダにファイルを追加すると、ライブラリの中のビデオフォルダの中にも表示され、逆に削除してしまうとライブラリの中からも消えてしまうわけだ。

 これらのフォルダとは別に動画を管理している場合は、ライブラリに追加したいフォルダをエクスプローラで開き、「ライブラリに追加」メニューから目的のライブラリ(ドキュメントやピクチャ、ビデオなど)を選択すればよい。

WMP12でDLNAサーバーにアクセスしているところ。DLNAサーバーがあれば、「その他のライブラリ」にDLNAサーバーが表示される

WMP12でDLNAサーバーにアクセスしているところ。DLNAサーバーがあれば、「その他のライブラリ」にDLNAサーバーが表示される

 今回Windows 7がインストールされているデスクトップ機をDLNAサーバーとして使い、Aspire 1410のWMP12からアクセスして動画を再生したが、当然何の問題もなく再生可能だった。フォルダを共有して再生するという手もあるが、プレーヤーとしてWMPを使うのであればエクスプローラを開く必要がない分、DLNA経由でアクセスした方が手っ取り早く感じる。Aspire 1410をHDMIポート経由で液晶テレビに接続し、DLNA経由で再生している動画を表示させたが、やはり大画面で見ると同じ動画でも迫力がまったく異なる。

「Windows Media Center」も実はDLNAクライアント機能が組み込まれている。今回のようにパソコンをテレビにつなぎ、別のパソコンにある動画を再生したいといった場面には非常に便利

「Windows Media Center」も実はDLNAクライアント機能が組み込まれている。今回のようにパソコンをテレビにつなぎ、別のパソコンにある動画を再生したいといった場面には非常に便利

 液晶テレビと接続して使うとき、便利なのが「Windows Media Center」である。実はWindows Media CenterもDLNAクライアントとしての機能があり、DLNAサーバに接続して音楽や動画を再生することが可能なのだ。当然10フィートUIで操作できるため、液晶テレビに接続したときの操作はWMPを使うよりも格段に上。これはかなり快適だ。

 Windows XP/VistaもDLNAサーバーとして利用できたが、Windows 7ではコントロールパネルから手軽に設定できるようになり、またライブラリを使ったファイルの管理も慣れれば分かりやすい。ネットワーク経由で動画や音楽を共有したいのであれば、ぜひ1度試してほしい。


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