昨年末、AcerのCULVノートである「Aspire 1410」を購入した(関連記事)。この製品を購入した当初、HDMI経由で液晶テレビと接続し、PCのコンテンツを大画面で楽しもうと考えていたのだが、実際は最初だけで現在はまったくつなげていない。理由はHDMIケーブルの取り回しが面倒だったからである。
液晶ディスプレーとの接続インターフェイスとして、多くのPCがHDMI出力端子を備えるようになった。一方、液晶テレビにおいてもHDMI入力端子はほぼ必須の装備となったこともあり、両者を接続する環境は整っている。
ただ、実際に接続しようとすると、決して細いとは言えないHDMIケーブルの取り回しや、PCを設置したい場所と液晶テレビのHDMI入力端子が離れているなどといった壁により、両者の接続を断念しているユーザーは少なくないのではないだろうか。
こうしたHDMIケーブルにまつわる問題を解消してくれそうなのが、ウィザージャパンからリリースされた「EZR601AV」である。これはPCの映像をワイヤレスで飛ばし、液晶テレビやディスプレーに表示するというもので、煩わしいケーブルの取り回しから解放してくれるというものだ。
実売価格は1万円台前半というところで、気軽に購入できる価格帯になっている。
ちなみにこの製品、実はWireless USB 1.0に準拠したものとなっている。Wireless USBは2006年末ごろから対応製品がいくつか登場したものの、その後は製品が出たという話をあまり聞かない。つまり久々に新製品が登場した、ということだ。
なお、Wireless USBはUWB(Ultra Wide Band)と呼ばれる、3.1GHz~10.6GHzという超広帯域を利用した無線技術である。伝送速度は通信距離が3m以内なら480Mbpsと高速で、デジタルカメラやビデオカメラ、HDDなどとPCとの接続を想定した規格となっている。これだけの帯域幅があれば、PCの映像も問題なく伝送できるというわけだ。

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