今回も前週に引き続き、新型の「プレイステーション・ポータブル」である「PSP go」のレポートをお届けしたい。
従来モデルである「PSP-3000」との差別化ポイントとして、PSP goではBluetoothが搭載されている。音声を送受信する「HSP(Handset Profile)」やステレオ音声を伝送する「A2DP(Advanced Audio Distribution Profile)」、AV機器の操作を行なう「AVRCP(Audio/Video Remote Control Profile)」などのプロファイルに対応しており、Bluetooth対応スピーカーなどと組み合わせて使うことが可能だ。
また、同じくBluetoothを採用する「プレイステーション 3」(PS3)のコントローラも接続できる。事前にPSP goとコントローラをPS3に接続して設定する必要はあるが、手になじむコントローラでゲームをプレイできるのはやはり便利である。
ただ、PSP goは構造上自立しないため、PS3のコントローラを使ってゲームをプレイしようとすると、どうしても上から覗き込むようなプレイスタイルになってしまう。これではあまりにも遊びづらい。
そこでPS3のコントローラを使ってゲームをプレイするために購入したのが、PSP go用のクレードルである「PSP-N340」(冒頭写真)だ。これを使えば、PSP goを手に持つことなく立たせた状態でゲームをプレイすることが可能になり、PS3のコントローラを使って快適にゲームをプレイできる。
静止画のスライドショー再生でフォトフレーム代わりにも
PSP goを使って動画を見るときにもクレードルは重宝する。特に長時間の動画の場合、PSP goを持ち続けていると疲れてしまうし、少なくとも片手が塞がってしまうため、行動が制限される。しかしクレードルを使えば手で持つ必要がないため、好きな姿勢で動画を見られる。
これにより、たとえばPCの横にPSP go+クレードルを設置し、動画を見ながら作業するといったことが可能になる。静止画をスライドショー再生し、デジタルフォトフレーム代わりに使うのもアリだろう。
クレードルの背面にはPSP goと同じマルチユース端子があり、USB接続ケーブルとACアダプターを使って本体を充電したり、あるいはAVケーブルを使ってテレビとつなげることが可能になっている。またPSP-1000~3000で使われているACアダプターの端子もあり、こちらを使って充電することもできる。
実際にクレードル+PS3のコントローラでゲームをプレイしてみたところ、画面が小さいためかなりPSP goに近づいてプレイすることになる。ただ、大きなコントローラはやはり操作しやすい。
PSP goには十字キーの右にアナログパッドがあり、これを使って操作するゲームも多いのだが、微妙な調整がしづらく使いやすいとは言えない。しかし、PS3のコントローラにはアナログスティックがあり、繊細なコントロールができる。ゲームによってはこのメリットは大きい。

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