全モデル8倍録画モードを搭載
全モデル共通の大きな進化ポイントは、フルハイビジョン(1920×1080ドット)録画が最大8倍となったこと。これにより、フルハイビジョン録画モードは「DR(オリジナル)/XR(MPEG-4 AVC 1.5倍)/XSR(同2倍)/SR(同3倍)/LSR(同5.5倍)/LR(同8倍)」となる(なお、720×480ドットで録画する「ERモード」もある)。これに合わせて、新ダイナミックVBR(可変転送レート)を搭載し、転送レートの少ない長時間モードでもよりノイズの発生の少ない録画が可能だ。
さらに、デジタル放送のEPGの番組ジャンルに合わせて、画質パラメーターを自動で最適化する「ジャンル別エンコーディング」を採用した。
例えばアニメでは、輪郭部分に発生しやすいモスキートノイズを低減。スポーツでは動きの滑らかさを重視し、激しい動きのシーンでもブロックノイズを防ぐ処理を行なう。それぞれの番組ジャンルで目立ちやすいノイズに合わせた情報量の分配などを行なうため、映像の破綻などを少なく抑えられる。
これに合わせて、高画質回路「CREAS」も「CREAS 2」(EX200のみ「CREAS 2 plus」)に進化。14ビット映像処理による高画質映像の再現に加え、深みのある黒を再現できる「クリアブラック」機能が加わった。CREASの各機能をはじめとする画質調整では、接続するテレビの種類に合わせて画質を設定できる「モニタ別画質プリセット」も用意し、充実した高画質機能をより使いやすくしている。このほか、録画機能としては、要望の多かった「Wおまかせチャプター」に対応。ダブル録画時でも、両方の番組で自動CM分割ができるようになっている。
BDレコーダーでは必須の機能となりつつある「アクトビラビデオ・フル」にも全モデルで対応。「TSUTAYA TV」などのダウンロードサービスにも対応する。リモコンにも直接アクトビラを呼び出せる専用ボタンが用意された。
このほか、VHSからの買い換えユーザーを視野に入れた簡単操作機能も追加されている。リモコンの「らくらくスタート」ボタンで、よく使う操作を素早く呼び出せるメニューを用意。さらに、ダビングでは、機器の接続や操作方法まで詳しく解説した「カンタンVHSダビング」機能も盛り込み、よりわかりやすい使い勝手を備えている。