8倍録画でも問題ない画質
録画は番組ジャンルによってエンコードが変わるということなので、「ドキュメント(花火大会の中継)/音楽(ライブコンサート)/スポーツ(バレーボール、高校野球)/アニメ(各種)/ニュース/ドラマ(各種)」といろいろと録画してみた。
トータルでの印象をいうと、画質的にはかなり向上しており、8倍モードでも、前モデルのLSR(約5倍)録画とほとんど変わらない画質だった。全体的な傾向として、8倍モードでは精細感がやや甘くなってしまうし、どのジャンルでも動きの激しいシーンや明るさの変化の大きいシーンでは、ノイズも発生するので、画質にこだわる人には気になる部分もある。
だが、じっくりと比較視聴をしないと大きな差が現れなかったことも確かだ。昼間に録画した番組を帰宅後に視聴するような一般的な使い方なら、ほぼ問題なく使えるだろう。動きの少ないシーンなどではほとんど差がなく、その違いがわかる場面を探すのも苦労したほどだ。
なお、それぞれのジャンルをLR(8倍)モードで録画したときの印象を簡単にまとめておこう。
番組ジャンル別画質評価
BD再生もよりきれいに
BDソフトでの視聴では、CREAS 2の威力を確認できた。階調がスムーズで、特に暗部の再現はかなりのもの。再暗部はやや黒に引き込まれ気味だが、濃いグレーから明るいグレーの階調がスムーズで、マッハバンドもうまく抑えられていた。これは、新搭載の「クリアブラック」も効いていると思われる。色の再現も微妙な色の変化をしっかりと描くようになっており、メリハリ一辺倒にならず、自然で見やすい映像だ。
音は低音をややふくらませた印象で、高域の派手さも抑えられているので聴きやすい音になっている。サラウンド感も、もう少し細かな音や空間に広がっている感じが出て欲しいと思うが、前後左右の移動感などはしっかりと再現される。声も厚みのある明瞭なものになっており、映画はもちろん、どんなソースでも気持ちよく聴けるだろう。
BDZ-X90との比較では、階調性や暗部の再現性は確実にRX100が上。精細感などもほぼ同等と言えるので、さすがにかつての最上位モデルといえども、技術の進化を乗り越えることはできなかったという印象。ただし、音に関しては、細かい情報量の豊富さや大音量から小音量までの幅の広さなど、筐体の違いなどによる優位性はまだ健在なようだ。
ということはつまり、同系統の筐体をさらに改善して採用したEX200は、当然画質・音質のあらゆる面で上回ることになる。