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Interop Tokyo 2009 レポート 第9回

朱も銀も白&青も!セキュリティ機器の華「UTM」が舞う

2009年06月12日 18時40分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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複合型のセキュリティ製品であるUTMもようやく市場に認知されてきたようだ。最大手のフォーティネットは情報セキュリティEXPOに移ったが、ウオッチガード・テクノロジーズ、ソニックウォール、チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ(以下、チェック・ポイント)などは最新UTM製品を取りそろえた。

ウォッチガードは
ハイエンド朱箱を投入

 ウォッチガード・テクノロジーズは複合型セキュリティ装置のハイエンドモデル「WatchGuard XTM1050」を展示した。

Firebox Xと名称まで異なるウォッチガードの最新UTM「WatchGuard XTM1050」

朱い筐体が印象的なウオッチガードの製品が過去からずらりと展示されていた。これは懐かしい!

 XTMはUTMより上位の複合型セキュリティ装置を意味するハイパフォーマンスモデル。これまでに同社が手がけてきたSOHO向けの「Firebox X Edgeシリーズ」、中小企業向けの「Firebox X Coreシリーズ」エンタープライズ向けの「Firebox X Peakシリーズ」よりも、さらに上位の機種にあたる。XTM1050はお馴染み朱色の筐体に2つのクアッドコアプロセッサを搭載。10Gbpsのファイアウォール、2GbpsのIPsec VPN、アンチウイルス、IPSなどのほか、VoIPセキュリティやHTTPの精査などの多種多様な機能を持つという。

 同社も日本での展開は、ファイアウォール・VPNアプライアンスの登場時期から考えるとすでに10年近くに及んでいる。今回はこれまで展開してきた「朱箱」を一挙にラックに入れて紹介していた。

ソニックウォールは
管理アプライアンスを披露

 ソニックウォールは、小型筐体の「TotalSecureシリーズ」から主力製品の「NSAシリーズ」、キャリア向けの「NSA E-class」などのUTM製品ほか、メールセキュリティ製品、SSL-VPNゲートウェイ、参考出品のデータ保護アプライアンスまで、シャープな銀色筐体のセキュリティアプライアンスをそろい踏みで一挙展示した。

ソニックウォールは同社の最新機種をそろい踏み。写真は主力のNSAシリーズ

 また、同社製品を管理するためのアプライアンスも参考展示。管理用のソフトウェアは従来から提供していたが、利用するためのスペック要件が高かった。そのため、スペックに見合ったハードウェアに搭載し、導入等を容易にするという。日本での展開は未定だが、時間はあまりかからないようだ。

ソニックウォール製品専用の統合管理アプライアンスを参考出品した。Web2.0ライクな操作性にも注目

チェック・ポイントの顔をした
ノキアアプライアンス

 チェック・ポイントは、RSA ConferenceのアズジェントブースでUTM製品を取りそろえた。同社は複数のセキュリティフィルタを用途に応じて足し引きできる「ソフトウェア・ブレード」というアーキテクチャを基にした「UTM-1」を展開しており、SOHOからエンタープライズまで幅広いラインナップを持っている。

白と青をベースとする「UTM-1」シリーズ。確かに「UTM-1 130」の37万5000円は魅惑の価格だ

 さらにチェック・ポイントはUTM-1のほかに、昨年買収したノキアのセキュリティ部門の「IPシリーズ」がラインナップに加わっている。今回の展示では、チェック・ポイント仕様の筐体を採用したIPシリーズが初展示された

チェック・ポイント仕様の筐体を採用した旧ノキアのIPシリーズ

 両者のラインナップは幅広いが、顧客の嗜好はかなり明確で、管理の手間を嫌うSOHOや中小企業はUTM-1、大企業は多少高くても旧IPシリーズを選択するとのこと。最終的には、統合されていくことになるようだが、両者のいいとこどりが行なわれるはずで、楽しみである。

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