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ウォッチガードが新シリーズ「XCS」を投入

今度の赤箱「XCS」はWebとメールの脅威をチェック

2010年02月22日 06時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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UTMやSSL-VPNゲートウェイを提供するウォッチガード・テクノロジー(以下、ウォッチガード)が、「XCSシリーズ」でいよいよWebとメールのアプリケーションセキュリティ分野に進出する。ビジネスの現状のほか、新製品「XCSシリーズ」について米ウォッチガード・テクノロジーズ グローバルチャネル&フィールドマーケティング ディレクターのマーク・ロマノ氏に聞く。

MSSの積極推進でSMB市場を手堅く攻める

 2009年はウォッチガードにとって、飛躍の年だったようだ。長らく他社の後塵を拝してきたUTMの分野では、XTMの新製品を拡充。搭載するソフトウェアも最新版「Fireware XTM」が投入され、同社が訴求する「セキュリティの見える化」にもますます磨きがかかった。ウォッチガード日本法人の社長である本富顕弘氏は「不況によるインパクトはあったが、セキュリティ分野はやはり手堅い投資があった。おかげさまでグローバル、日本ともに2桁成長を遂げられた」と2009年を振り返った。

昨年、登場したハイエンドアプライアンス「XTM1050」

 こうした同社が現在力を入れているのが、MSS(Managed Security Service)での導入推進だ。エンタープライズを標榜する他社と違い、SMB市場にフォーカスする同社はアプライアンスを単にユーザー宅に設置するのではなく、MSSによって設定・管理をアウトソーシングするモデルを推進している。昨年はアルテミス、ITレスキュー、アイエムエヌなどのSIer・サービスプロバイダと提携し、各社はFireboxを組み合わせたセキュリティサービスを開始している。ここまでフットワーク軽くローカルベンダーと提携し、サービスへの導入推進を展開する外資系ベンダーは、なかなか珍しい。SOHOや中小企業においては、すでにセキュリティ機器の管理が非常に難しくなっているため、こうしたサービス化の波に載るのは有効な施策と考えられる。

XCSでWebとメールのセキュリティもカバー

 そんな同社が先頃発表したのが、新製品の「XCS(eXtensible Content Security)シリーズ」だ。これはWebとメールのセキュリティを確保するアプリケーションセキュリティアプライアンスで、昨年買収したボーダーウェアの製品をベースにしている。「他社製品をリプレイスすることの多いUTMと異なり、XCSは他社製品と共存できる」(ロマノ氏)と、新しい分野に期待を寄せている。

米ウォッチガード・テクノロジーズ グローバルチャネル&フィールドマーケティング ディレクターのマーク・ロマノ氏

 製品でユニークなのは、脅威検出の一部をクラウド側に任せているところ。ReputationAuthorityという格付け機関の情報に従って、スパムメールやWebの脅威からリアルタイムにユーザーを守る。これにより、「シグネチャがなくても、最新の脅威から情報やユーザーを守ることができる」(ロマノ氏)。また、単にホワイトリストとブラックリストだけではなく、パターン検知を行なっているほか、ゼロデイ攻撃への対応やユーザーポリシーによる機密情報のブロック、URLフィルタリングなども可能になっている。

 今まで高価だったWeb・メールセキュリティの製品に対して安価なのも特徴。ロマノ氏は「クライアントごとのライセンスではないXCSシリーズは、非常にコスト対効果の高い製品。競合よりも1/2~1/4程度で導入できる。ラインナップも豊富で、小規模な環境で使える製品も用意している」と製品の特徴についてこう述べる。実際、今回の発表でもXCS170/370/570/770/970/1170など一挙6機種が3月までに投入されることになり、このうちXCS170/370/570がメールセキュリティ、770以上がWebのセキュリティまで含む。

コンテンツセキュリティアプライアンス「XCS 370」

 同社はこれまでのネットワークに加え、メール+Webなどをカバーするこうした「ビジネスセキュリティ」の分野にも本格的に注力する予定だ。メールやWebセキュリティの分野には数多くの競合がひしめいているが、国内市場でどのように戦っていくのか、注目が集まる。

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