このページの本文へ

Interop Tokyo 2009 レポート 第7回

省電力もLSNも!アラクサラブースは最新技術の実験場

2009年06月12日 12時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

Interopのアラクサラネットワークスのブースでは、省電力やLSN(Large Scale NAT)、フォールトトレラントなどさまざまなデモンストレーションを展開していた。

MOTTAINAI TIMEの電力低減をデモ

 アラクサラネットワークスのブースでは、実際のオフィスを模し、こうしたコアとエッジの省電力技術の組み合わせで、使用電力を減らすデモが行なわれていた。利用している機器の電力消費量はグラフで逐一表示され、一目で効果がわかるようになっている。

アラクサラブースでは同社のダイナミック省電力のデモンストレーションを行なっていた

 まずは同社のコアスイッチ「AX6600S」で、省電力モードへの切り替えたり、待機系スイッチユニットの給電をオフにする。ダイナミック省電力技術では、再起動なしにこうした処理が行なえるので、電力消費を示すグラフの値が下がっていく。さらにエッジスイッチの「AX1240S」では使用していないポートの給電をオフにすることでさらに電力消費が下がる。結果としてトータルで780Wの電力消費が560Wにまで下げられた。実環境でも20~30%の削減が可能になったわけだ。

機能をONにしていくと、電力消費量を表したグラフの値が下がっていく

機能をONにしていくと、電力消費量を表したグラフの値が下がっていく

エッジスイッチでも未使用のポートの給電はオフ。さらにはスリープまで行なう

エッジスイッチでも未使用のポートの給電はオフ。さらにはスリープまで行なう

 1つの1つの効果は決して大きくないが、積み上げは大きい。大規模な環境でこうしたダイナミック省電力技術を全面的に適用したら、その削減効果は非常に大きいだろう。実際、取材の最中も、隣にいたアラクサラ製品導入済みユーザーが担当者に「以前の機種はこうしたことは可能なのか?」といった質問を投げかけており、関心も高そうだった。

2台のスイッチでLSNをかけてみた

 もう1つのデモは、今回のInteropの大きなテーマでもあったLSN(Large Scale NAT)のデモ。LSNはアドレス枯渇対策として、キャリアやISPレベルでNATをかけるというもので、ブースではこのNAT処理を「AX7800R」で行なっていた。アラクサラのAX7800Rでは、新開発のサービスモジュールの増設とOSのアップグレードでLSNに対応し、10GbpsでのNAT処理、1800万セッションを実現するという。もちろん、IETFのBehave Working Groupの仕様に準拠している。

AX7800Rを2台を用いてLSNをかける

 LSNのデモは、2台のAX7800Rを冗長構成にして行なわれた。アクティブ-アクティブの冗長構成が可能なので、デモで意図的に接続を遮断しても、転送経路を高速に切り替え、ほとんど切れ目なくサービスが継続できていた。また、ユーザー端末のアクセスが行きとは別の機器で戻ってくる非対称型の通信であっても、正しくNAT処理が行なわれるというデモも行なわれていた。

 その他、NETCONFを用いた同社自慢の「小ネタツール(通称)」と呼ばれるユーティリティや、ノンストップでの運用を実現するフォールト・トレラントなど、さまざまなデモが繰り広げられ、同社の意気込みが感じられた。

カテゴリートップへ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事

アクセスランキング

  1. 1位

    TECH

    Claude CodeのPlan modeをやめてみる ~grill-meスキルで一歩ずつ設計を固め、アプリを作る~

  2. 2位

    ネットワーク

    「手のひらネットワーク機器」第4弾が登場、テーマは“ShowNetを手のひらに”! こだわりの両面マウントや高密度ポートも 6月11日発売

  3. 3位

    デジタル

    「そんなことも知らんで、介護やってるんですか?」 救急隊員の一言からkintone×AIの組織変革が始まった

  4. 4位

    TECH

    Obsidianで構築したエンジニアの「第二の脳」― 個人ナレッジベース構築のすべて

  5. 5位

    TECH

    FortiGateの圧倒的シェアをサプライチェーン防御に生かす フォーティネット 2026年度事業戦略

  6. 6位

    デジタル

    ブラックスケルトンモデルも登場!ヤマハ初のWi-Fi 7対応AP「WLX333」「WLX232」投入

  7. 7位

    ITトピック

    AIによるソフト開発加速の裏で「未テストの本番投入」も増加/「AIで日常生活が変わった」まだ45%/企業のコンサルへの不満、ほか

  8. 8位

    TECH

    出自で決まる「SASE」の最適解 主要外資ベンダー5社のコンセプトと強み

  9. 9位

    ビジネス・開発

    「デザインの仕事は半減するかもしれない」 MIXIデザイン本部が挑む「AIネイティブなものづくり」への転換

  10. 10位

    ビジネス・開発

    急増するトークン消費にマルチモデル化 AI活用は“見える化”してから広げる時代に

集計期間:
2026年06月03日~2026年06月09日
  • 角川アスキー総合研究所