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パワポで極める「ビジネス極意」 第10回

「5枚プレゼン」の実際――書籍出版やスムーズな会議進行

2009年05月11日 09時00分更新

文● 竹島愼一郎

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パワポで極める5枚プレゼン

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http://ascii.asciimw.jp/pb/ant/biz-gokui/ppp/

 本連載では、「1枚企画書」に続いて竹島愼一郎氏が提唱する「5枚プレゼン」をPowerPointで実践する手順を全5回で紹介します。即断即決を可能にするのが以前に紹介した「1枚企画書」ですが、プランニングの王道はやはり複数枚の企画書です。ただし枚数は5枚に限定するというのが秘中の秘策です。

 第5回では、本書の企画提出に使った資料を含む5枚プレゼンの実例を紹介します。これらのサンプル企画書を参考に、仕事で「勝てるプレゼン」を目指してください。


本記事は「ビジネス極意シリーズ パワポで極める5枚プレゼン」から一部抜粋し、編集・再構成したものです。


『書籍出版企画書』――
本書で実際に使用した「5枚プレゼン」企画書

【四辺を囲む型】


STORY

「5枚プレゼン」企画書の表紙

「5枚プレゼン」企画書の表紙

 前著「1枚企画書」の書籍のあとを受け、新しい時代のプレゼンの提案にはどのようなものがふさわしいかを考察し、「5枚プレゼン」型の企画書にまとめたものです。

 これは実際に出版社の担当編集者に対して提案した企画書で、実物がどのような経緯で生まれてきたかの一例として参考にしてください。


なぜそれを企画するのか?
――PAV

Purpose(目的)

  1. すべての企画書を1枚にすることはできないし、また複数枚にしたほうが説得力があるケースもある。そうしたニーズに応える書籍を出版する
  2. プレゼンの資料を作るとつい10枚、20枚に及んでしまうという人に、かならず5枚で完結する企画書作成法の提案をする

Aim(目標)

  1. 前著でカバーできなかった読者層を取り込みたい
  2. シリーズ第2弾を出版することで、「ビジネス極意シリーズ」の認知と浸透を図りたい
  3. 前著を上回る5万部突破を目標とする

Value(バリュー)

  1. 「論理展開には自信があるが、企画書のなかでうまくまとめることができない」という人に「企画書デザイン」の極意を理解してもらえる
  2. 付加価値の高い企画提案には企画書自体にもデザイン性が求められるが、そうした時代の要請に応えることができる

PAV:PAV(パブ)とは、上記のようにPurpose(目的)、Aim(目標)、Value(バリュー)という3つの指標で企画の中核を構築していく手法のことで、「5枚プレゼン」のために考案した著者オリジナルのメソッドである。


どのようにそれを表現するか?
――P(プロット) 90:10 I(アイデア)

 基本的な形として、問題提起と結論を上下に配した「問答形式型」となっているが、企画内容を左右2つに分割して、片方に図解を入れることで、メリハリがつくよう配慮してある(「左ビジュアルの法則」にのっとっている)。

 左と下に青色の帯をつけたので、それとバランスをとるため右上に英字を入れた。論理性を重視したプロット思考による企画書となっている。

左ビジュアルの法則:ビジュアルを認識する右脳につながるのが左目。その視野が広い左側に図版要素を置くことで、ビジュアルを強く印象づける手法。

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