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http://ascii.asciimw.jp/pb/ant/biz-gokui/ppg/
本連載では、竹島愼一郎氏が提唱するインパクト抜群の「1枚企画書」をPowerPointで作る手順を全5回で紹介します。社会人になったらWordやExcelだけでなくPowerPointも使いこなせなくては、社内や取引先でのプレゼンに勝ち抜けません。しかし、ただ単に企画書をPowerPointで再現しただけでは、印象に残るプレゼンにはほど遠く、居眠りを誘う会議になってしまうことでしょう。
第2回では、「1枚企画書」を作る際のコンセプトや論理・展開を説明し、ビジュアル要素を使って「見て3秒で分かる」PowerPointのプレゼン資料作りを目指します。
※本記事は「ビジネス極意シリーズ パワポで極める1枚企画書」から一部抜粋し、編集・再構成したものです。
Table of Contents
- コンセプト発想で作る「1枚企画書」
- Column――「文書発想」と「コンセプト発想」の違い
- 「1枚企画書」の構図――2つのフェーズ
- Column――「フェーズ1」と「フェーズ2」
- 「3秒ルール」と「ゾウとアリの法則」
- Column――「1枚企画書」のゾウ山&アリ塚
前回の「1枚企画書をすすめる3つの理由」はこちらを参照。
次回は3月16日頃に掲載予定。
コンセプト発想で作る「1枚企画書」
「企画主旨」「企画内容」……と項目名に従って作成する方法は、定型例文を真似て書けばよかったワープロ文書時代の発想である。スピード企画時代の現在、必要とされるのは、依頼者の「問い(かけ)」にストレートに答えるものである。
「1枚企画書」は答え=コンセプトを中心に全体を構築する点に大きな特徴がある。
- 企画は「問い(かけ)」に対する「答え」
- 「答え」=コンセプトを最初に決める
- コンセプトをワンワードで言い切る
1. 企画書の中心はコンセプト
企画書というと図の左側のように項目名が先に決まっていて、4段や5段といった構成でまとめればいいもの、と思うかもしれません。しかしこれは、これまでのワープロ文書型の企画書の発想です。
企画というのは、依頼者からの「問い(かけ)」にどう答えるかが問われます。どう答えるかは、どうその質問を受けとめ、どのように考え、どう結論づけたか、という理論づけがないといけません。
ということは、企画書というのは項目名で成り立っているのではなく、(「問い(かけ)」に対する)「答え」をたった1つに定め、その「答え」が出てくる必然性と具体案を提示しなければならないのです。「答え」が決まらないとそうした形も決まってきません。
右側が答えを1つに定めるコンセプト発想の思考法です。「問い」に対する「答え」が、その企画の中心になっています。コンセプトが決まることで、たとえば「情況」にあたるものは「現状の把握」というように前後の関係性による名称が決まってきます。
(次ページ、「コンセプトの8大パワー」に続く)

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