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http://ascii.asciimw.jp/pb/ant/biz-gokui/ppp/
本連載では、「1枚企画書」に続いて竹島愼一郎氏が提唱する「5枚プレゼン」をPowerPointで実践する手順を全5回で紹介します。即断即決を可能にするのが以前に紹介した「1枚企画書」ですが、プランニングの王道はやはり複数枚の企画書です。ただし枚数は5枚に限定するというのが秘中の秘策です。
前回に続き第4回でも、実例を挙げながら5枚プレゼンの構成をレクチャーします。ページ後半では資料作成時に知っておくと便利なポイントも紹介していますので、併せてご活用ください。
※本記事は「ビジネス極意シリーズ パワポで極める5枚プレゼン」から一部抜粋し、編集・再構成したものです。
Table of Contents
- 楽しく、暇つぶしにもなるスパム撃退ソフト タテ型企画書
- 作成ポイント――斜めに突き刺さったピンの描き方
- 親子のいきちがいを解消する交換絵日記 四辺を囲む型企画書
- 作成ポイント――寝かせた「平たい箱」の描き方
- ネットと連動した旅行カフェ提携企画 上下にバー型企画書
- 作成ポイント――円を半分に分けて色を施す
前回の、経営改革・新サービス企画書などを3例を紹介した「実例で学ぶ『5枚プレゼン』」はこちらを参照。
『新型ソフト企画書』――
楽しく、暇つぶしにもなるスパムメール撃退ソフト
【タテ型】
STORY
スパム(迷惑)メールが1日に何十件と入ってくるとさすがにうんざりするもので、削除するにも手間がかかります。
そこで、どうせなら楽しんで、ゲームのようにスパムを撃退できたらおもしろいと企画しました。
「ひらめき」を簡単に形にしたアイデアスケッチ型の企画例になっています。
なぜそれを企画するのか?
――PAV
Purpose(目的)
- 1日何十通と入ってくるスパムメールにイライラしているので、何かうまい撃退法があればいい。
- 撃退するとき、スカッとするような遊びゴコロがあれば、ストレス解消にもつながる。
Aim(目標)
- PC上で動作するゲームやユーティリティソフトの提案があればどんどんしてほしい、という会社の期待に応えたい。
- 単体で製品化をするのは無理でも、たくさんのユーザーを獲得し、広告収入を得ることによって、自社の売上に貢献したい。
Value(バリュー)
- 同じようにスパムメールの攻勢にさらされている人のイライラした気持ちを解消してあげることができる。
- このソフトで遊ぶことでストレスが解消し、ほんのいっときでも楽しい気分を味わってもらえる。
PAV(パブ)とは、上記のようにPurpose(目的)、Aim(目標)、Value(バリュー)という3つの指標で企画の中核を構築していく手法のことで、「5枚プレゼン」のために考案した著者オリジナルのメソッドである。
どのようにそれを表現するか?
――P(プロット) 20:80 I(アイデア)
特に次ページの1枚目と2枚目は文字どおり「アイデアスケッチ」なので、スケッチブックの形にした。スケッチブックに貼るものといえば付箋が思い浮かんだので、ノーマルな黄色と青色を組み合わせて、そこに解説を書き入れた。
“デジタル承認印”もアイデア思考である。ひらめきによる発想なので「情況」「判断」にあたるものはないが、プロット自体はノーマルな展開にのっとっている。

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