カノープス製のGeForce3搭載カード「SPECTRA X20」が、3日の午前中からアキバのショップに並びはじめた。
SPECTRA X20は、DDR SDRAM64MB(パッケージによると263MHzのDDR×2で460MHz駆動)を搭載し、DACからのアナログ信号を、メイン基板とは別の基板で出力する「SSH(Signal Super Highway)」や使用するモニタに合わせて信号特性を変更できるDFS(Dual Filter System)、独自の冷却システムを採用しているのが特徴だ。
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パッケージはクールなXの文字が目をひく |
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お馴染みのSSHも搭載 |
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DFSはジャンパで設定。21インチ以上のハイエンドモニタ用のスーパーファインフィルタと一般的なモニタ用のファインフィルタといった2種類の設定を用意 |
その冷却構造だが、インタークーラーブレード(銅製のプレート)がビデオチップとメモリチップを覆っており、メモリチップ部分に「Firbird G2」との文字とロゴが書かれている。Firebirdという名前は、同社が出したCPUクーラー「Firebird R7」でお馴染み。Firbird G2はSPECTRA X20に搭載されているファンのことで、カノープスによると“G2”の“G”はGraphicsの、2は2方向に風が吹き出す機構を意味しているとのこと。また、この銅製プレートとメモリチップの間には熱伝導ゴムが入っており、これは「信越化学製のゴムを採用している」とのことだ。
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通電状態で点滅するLED |
また、基板上にはユーザーがスタンバイモードで誤ってビデオカードの抜き差しを行わないために、通電状態を示す小さなLEDを基板上に用意している(通電時には赤く点滅する)。
動作に必要な電流のほとんどはメイン電源からとるAPS(Advanced Power Supply)を採用、マニュアルには「電源ケーブルの接続を行っていない場合、SPECTRA X20は動作しない」の記述が見られる。
気になる価格は以下の通り。各店とも入荷しているのは少数で、すでに予約分だけで完売としているのはTWOTOP本店(4日にも再入荷)とTSUKUMO eX。高速電脳では午前中に売り切れたということだ。ただ、筆者がショップを回っていた段階では、在庫を確認できたショップはいくつかあった。しかし、週末まで残っているかどうかは微妙であると話すショップが多いため、狙っている人は早めに購入した方がいいかもしれない。次回の入荷予定は未定となっている。
3日現在の価格情報
価格 |
ショップ |
\59,800 |
コムサテライト1、2、3号店 |
\61,700(4日から販売開始) |
フェイス |
\61,800(完売) |
高速電脳 |
\62,800 |
T-ZONE.PC DIY SHOP |
\64,800 |
TWOTOP本店 OVERTOP |
\65,799(完売) |
TSUKUMO eX. |
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