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SPECTRA X20

SPECTRA X20

2001年07月10日 16時14分更新

文● 佐久間

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SPECTRA X20

カノープス

オープンプライス

ビデオチップのみならず、最近ではチップセット(Athlon/Duron用の統合型「nForce」)を発表するなど、一挙手一投足が注目を集めるNvidia。同社の最新ビデオチップ「GeForce3」が発表されたのは2001年2月だった。当初の予定より遅れつつも、5月の大型連休直前にProlinkから搭載ビデオカードの第1弾が発表され、その後も続々台湾メーカーから発売された。そして、7月初旬にいよいよ国産メーカーとして初のGeForce3搭載カードとなる、カノープスの「SPECTRA X20」が発売された。

新開発の独自技術を満載

SPECTRA X20
「SPECTRA X20」の外箱は、従来のソリッドで金属的な光沢のあるパッケージデザインから一転して、木目風のテクスチャが施されている。
 台湾メーカー勢に遅れをとったのにはもちろんそれなりの理由がある。同社はNvidiaが各ビデオカードベンダーに配布するリファレンスカードを単に量産するのではなく、ビデオチップとその時点で手に入る最高速のメモリを組み合わせて、チップの持つパフォーマンスを最大限引き出すべくいちから基板設計を行っている。それが2カ月というタイムラグになってしまうわけだ。
 実際、前製品の「SPECTRA 8800」と基板を見比べてみると、AGPスロットの直上、一番信号線が引き回しやすい場所にビデオチップを配置し、そこから等距離にメモリチップを並べているのは変わらないが、デジタル信号よりもノイズや距離による影響(劣化)が大きいアナログ信号の伝送経路(コンデンサや抵抗の配置)がさらに密になり、同社のブランドイメージの根幹である“画質向上の飽くなき追求”へのこだわりぶりが伺える。



SPECTRA X20
新たに開発(改良)された冷却システムは、同社のCPU用クーリングファンと同じFirebirdのブランドを持つ(Firebird G2&インタークーラーブレード)。写真下の赤丸部分が赤く光るLED。
 ビデオチップ「GeForce3」はコアクロックがデフォルトでは200MHzに抑えられている(SPECTRA 8800の「GeForce2 Ultra」は250MHz)とはいえやはり発熱は無視できず、メモリも230MHzのDDR(460MHz相当、これはSPECTRA 8800と同じ)でこちらも大量の熱を出す。そこで、従来のクーリングシステムを改良し、ファンの噴出し口を2方向(AGPスロットとブラケットのそれぞれ反対側)に設け、メモリとビデオチップの上に被せた銅板が密着しても傷をつけないよう、熱伝導性ゴム(従来は熱伝導性シリコン)を間に挟むという設計に変更された。
 これによる排熱効率のアップが具体的にどの程度になっているか、公式な資料は公開されていないが、1時間程度連続動作させた限りでは銅板全体が暖かくなる程度で触れないほどではない。ただ、ベンチマークテストのために4時間以上連続して通電させた後では、ブラケットを触るのもためらわれるほどカード全体が熱を持っていた。もちろん、その状態でも動作に支障はなかったが、やはりGeForce3&230MHz駆動(460MHz相当)のメモリはかなりの熱を出すようだ。



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