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古田雄介の“顔の見えるインターネット”第42回

ねたミシュランの中の人が語る「金と更新と情報」

2009年02月13日 09時00分更新

文● 古田雄介

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ウェブの情報だけで民主党を叩く前にすべきことがあるはずだ

―― ksnさんはブログ「ねたミシュランを作る人のネタ帳」を2008年2月から続けていますね。ねたミシュランでは見せない管理人の考えが出ていて興味深いですが、特に気になったのは2008年12月に上げた「ねたミシュランの十戒」という記事です。この中の「五、批判を受け止めていてはならない」はどういう意味ですか?

ksn 基本、飲みながら勢いで書いているので忘れていました。ありましたね、そんなの(笑)

 えーとですね……たとえば、何かクレームを言われたら耳には入ってくるんですけど、スルーするというスタンスです。内容に関する指摘で「ここが違うよ」や「これは権利違反だよ」と言われて「そうだね」と思えば当然直しますけどね。

 実際、ウェブって9割は批判じゃないですか。そうそう褒められない。そんなの受け止めていたら持たないよと。まあ、一番可愛いのは閲覧者よりも自分なので。たまに、けっこう打たれ弱い管理人さんっているじゃないですか。そういうのはねぇ。

「ねたミシュランを作る人のネタ帳」2008年12月18日にアップされた「ねたミシュランの十戒」。酔って書いたとはいえ、普段の信念に基づいた戒めが並ぶ。ただし、六に関しては「すいません。ちょっと言い過ぎました。今は忙しくて、ストックを作っています」とのこと

―― その流れで著作権違反の問題をお聞きします。リストアップする際にそうした点はどんな感じで対応しているんですか?

ksn その問題はありますよね。でも、そんなこと言っていたら何もできないんですよ。ウェブ自体はすごく無法地帯で、その上に色々なサイトができています。現行の法律を完全にあてがおうものなら、個人サイトは何もできなくなりますよ。

 もちろん、指摘を受けて「確かに問題だ」と思ったら消しますし、作者の作品性が明確に出るイラストは怖いからあまり使わないようにしていますね。使うとしても、作者のページにリンクするなどの措置はとります。だから、完全ブラックなものは載せないようにして、グレーのものは載せるというのが基本でしょうか。ただ、ペットの写真は肖像権的にアウトだろうけども載せることがあります。Googleの画像検索でいくらでもそうした画像が出てくる状態ですしね。

―― 「九、他人の意見に流されてはならない」は、色々な場面で当てはまりそうな格言ですね。

ksn ネットって、「誰かがこう言っているからこうなんだ」と信じちゃう人が多いんですよ。たとえば、テレビを見て「麻生使えねー」とブログに書く人がいると、ネット右翼の人たちが見つけて「おまえは情報弱者だ」と責めるわけです。

 でも、ウェブだけ見て「民主党駄目だ」と言っている奴らも情報弱者じゃんと。そうじゃなくて、何か物事があったらそれに関しての情報をテレビなり新聞なりウェブなり本なり見て、多角的に得て判断しないといけないんですよ。

―― ネット以外でも多いですよね。テレビや新聞の情報だけ鵜呑みにして、自分は会ったこともない殺人事件の容疑者を本気で恨んだりとか。細かい背景や感情の機微なんて突き止められるわけないのに。

 まあ、いちいち自分で判断するのは面倒くさいですからね。本当に自分が関心を持っていることしか能動的に調べないから、それ以外のことは伝聞の思想まで引き受けちゃうことになる。

ksn それが民意になったりしますからね。完全に興味がないならそれも仕方ないけど、自分が関心を持っているくせにちゃんと調べないのは駄目ですよね。だから、あまりにも皆が周りに流されすぎている気がするんですよ。まあ、俺だったら自分が納得するためにちゃんと調べて書きますね。そういう戒めですね。

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