このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

スーパーママチャリGP参戦記 第4回

ママチャリで走った富士スピードウェイ!  写真でコースを紹介!

2009年01月10日 21時00分更新

文● 荻窪 圭

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

そして地獄の後半へ……

まずはヘアピンに向けたゆるいのぼり。ママチャリだともうのぼりがきついきつい。こいでもこいでも進まない。しかも向かい風。でもヘアピンは観客からよく見える位置なのである。ここでギブアップするわけにはいかない。根性で登り切るべし。登り切ると緩いくだりで一段落

やがて、富士スピードウエイ名物の「ダンロップ富士」である(今、勝手に名前をつけました)

このあと、上り坂地獄で男を磨けコーナーが連続してあらわれるのだ。富士山が見えたら覚悟しろ

ダンロップコーナーはまだ緩い上り坂だからよかった。この先の13コーナーにいたってはこんな調子である

もう半分以上の人が歩いてる。だって、上り坂・向かい風・ママチャリの三重苦なのである。メチャ大変。富士山に向かって登ってる気分になる。やはり富士山が見えたら覚悟しろである。でもわたしは断じて降りたりはしないのである。悲鳴を上げる腿を押さえつけつつ、必死に、時速7kmで漕ぐのである。ネッツコーナーで少し傾斜が緩くなる

坂が緩くなると他の連中も自転車にふたたびまたがる。だが、それは甘いのである。ネッツコーナーから最終コーナー(パナソニックコーナー)に向けて、最後の長いのぼりが待っているのだ

でも最終コーナーになるとみんなラストに向けて必死にこぎはじめる。わたしも必死である。必死にダンシングしてコーナーを曲がりきると……おお、超気持ちいいホームストレートだ

もう写真を見てわかるように、ぎゅわーんとまっすぐで左にメインスタンド、右にピットレーンという、サーキットでしか味わえない視界が広がるのである。これは快感。もう見るだけで快感。ああ、ここまで来てよかった←と思ってるのは上半身だけで、下半身は号泣してます。だから、せっかくのホームストレートなのにスピードが出せません。がんばっても時速25km程度

へろへろになって一周完了。いやあ、おもしろかった。でも……ピットに入らずホームストレートに来ちゃったということは、「もう1周しないとピットに入れない」=「次の人に交代できない」のである! しょうがないので鼻水だらだら垂らしながらもう1周。ピットにはいればメイドさんの格好をした「平成いちにのさん」が待ってる、ああ……と必死にもう1周走り終えたら、お昼ご飯を食べに行ってていなかったとさ。ぐはっ

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

ASCII.jpメール アキバマガジン

クルマ情報byASCII

ピックアップ