目指せBBQGP!
レースは団体戦である! ママチャリで高低差35m、1周4.5kmのコースを疾走するチャリダーには、栄養補給が欠かせない。そこでキャンプ暦10年以上ということを買われ、ASCII.jpのバーベキュー番長として任命された筆者も参戦してきた。
まぁ、結果として2度と参戦するもんかっ! と心に決めたレースの模様を、食事班の目線でレポートしよう。
18人分のキャンプ装備とは!?
みなさんの中でもキャンプを趣味にしている人は多いことでしょう。がっ! 「18人分のキャンプ道具と食材を用意したことがある」なんてツワモノは、ほとんどいないハズ。それは1本の電話からはじまった。
「藤山さんキャンプやるんだよね~。今度、富士スピードウェイを7時間ママチャリで爆走するってレースがあるんだけど、そこで12人ぶんの朝飯と昼飯を作ってくれないかなぁ? ついでに1周、走って欲しいんだけど……」
富士スピードウェイに何度か行ったことがある筆者は快く参加表明。まあ1周4.5kmもあるけど、時間をかけて走ればなんとかなるだろうという甘い考えだった。それより12人分の調理をする方がよっぽどキツイ! 朝4時に現地入りして、5時までにテント設営。そこから火を起こして7時までに全員の朝食を作らねばならない! しかも、昼飯の準備は朝食を食べ終わった8時ごろから始めないと12時に間に合わないのだ!
そして後日、再び電話が鳴る。
「レースクイーンも用意したんで、総勢18人分のメシ作ってねー」
と。おうおう!軽く言ってくれるじゃないの!+6人ってことは、+12食だっつーの! ファミリーキャンプ1泊分の材料と手間が電話1本で増えたぜ!
こうして朝の4時からテントを設営して8時間の間に36食を用意するという戦いが始まった。
なにせ食材は肉6kg、パンが6斤相当、飲み物類がペットボトル20本、それに加えて野菜やら調味料やら、それを盛り付ける皿に取り皿コップなどなどの山々。加えてテーブルにイスにテントにタープ、コンロに燃料、なべヤカンだもの……。
移動はアスキー・メディアワークスに全員集合してからバスで移動ということで、筆者は横浜の自宅からこれらを車に積み込んで出発する。そのために前日から愛車のエスティマ(8人乗り)に荷物を積み込む作業に取り掛かるものの、それはもうゲームの「テトリス」とか、懐かしい「倉庫番」っす。
ママチャリGP恐るべし! すでに荷物の積み込みから決戦が始まっているのだ!
(次のページへ続く)

この連載の記事
- 第16回 編集部に平成いちにのさんがやってきた!
- 第15回 HelmetHeroでママチャリGPの動画を撮った
- 第14回 GPSで全員を丸裸に! ※ただしレースクイーンは除く
- 第12回 やっぱFSWはママチャリで走るもんじゃねえです
- 第11回 レースクイーンに癒されたい!
- 第10回 大手自動車会社を差し置いてASCII.jpが優勝!?
- 第9回 ママチャリGPスタートは大波乱――ウサギに、ベイダー閣下に、転倒者
- 第8回 編集部員もコスプレしてサーキットを激走!
- 第7回 チームリーダー末岡、初取材を受けるの巻
- 第6回 そのとき、雲が動いた――テント崩壊のプレリュード
- この連載の一覧へ