純正品を上回る価格だが、相応の質感を持つ
50mm F1.4 EX DG HSMの焦点距離は50mm。APS-Cサイズのカメラでは、画角はその約1.5倍・75mm程度の焦点距離相当となる。絞り値はF1.4~16で、9枚の円形絞り羽根を採用。レンズ構成は6群8枚、レンズ群の最終面を非球面レンズとすることで、コマ収差を効果的に補正しているという。
レンズの外装は落ち着きのあるつや消しブラック。エントリーモデルよりもボディーに質感のあるミドルクラス以上のモデルにマッチする。
指先への取っ掛かりはいいが、見た目が安っぽくなる梨地塗装ではなく、マット地の様なしっとり感のある塗装だ。また、花形の専用レンズフードにもレンズと同じ塗装が施されている。
サイズは最大径84.5mmと大口径で、全長68.2mm。重量は505gある。手に取るとかなりヘビーな印象だが、ミドルクラス以上のしっかりした作りのカメラに装着すると、この重さが安定感に変わる。
例えば、今回使用した「EOS 5D」との組み合わせは、それようにしつらえたと感じさせるほどいいバランスだ。前に行くほど鏡胴が太くなっているが、専用フードを取り付けることで、底面とツライチになる点もとても使いやすい。
シグマ・キヤノンの標準単焦点レンズ | |||
---|---|---|---|
製品名 | 50mm F1.4 EX DG HSM | EF50mm F1.2 USM L | EF50mm F1.4 USM L |
最大径×全長 | 84.5×68.2mm | 85.8×65.5mm | 73.8×50.5mm |
重量 | 505g | 580g | 290g |
フィルター径 | 77mm | 72mm | 58mm |
実売価格 | 5万5000円前後 | 15万円前後 | 4万5000円前後 |
価格は5万5000円前後と、このクラスではもっとも高価。キヤノン製の「EF50mm F1.4 USM」は実売4万5000円前後のため、約1万円の差がある。