猫の飼い主になりたいならオススメの施設
東京都世田谷区経堂、小田急線経堂駅から徒歩2〜3分の場所に「保護猫シェルター QUEUE」がある。2018年10月にオープンしたばかりの新しいシェルターだ。
ここ「オープン型保護猫シェルター」とあるから誰でも入れるみたいだけど、猫カフェではなさげだし、アパートの3Fにあるので外からは覗けないしでちょっと気になりつつも、なんとなく入りづらく思ってたのだ。でもたまたま時間があったので(というか、寒かったのでぬくぬくしたいと思い)思いきってインターホンを押してみたのである。
3Fまで階段を上ってびっくり。アパートの1室で行なわれているのかと思いきや、3Fがまるまる保護猫シェルタースペースになってて中はすごく明るくていい感じなのだ。
そこでこの連載で取り上げさせてもらおうと店長さんに挨拶。そのとき「この保護猫シェルター キューは」と言ったら、これは「QUEUE」は「キュー」じゃなくてフランス語の「クー」なんです、と訂正された。フランス語だと「しっぽ」の意。それから派生して「列」、さらにコンピュータ用語の「待ち行列」になっていったんだろうなあ。調べてみたら、語源はラテン語の「cauda」で動物の尾を示す言葉らしい。なるほど。
オープン型保護猫シェルターって何?
店長の松本さんに伺ったところ、もともとこのアパートのオーナーが猫好きで、自ら保護猫を飼っている縁から、アパートを建てる際に、最上階を保護猫シェルター用に設計してくれたんだという。だから開放感があって広いのだ。ちなみに2Fは賃貸アパートで、どの部屋も猫3匹まで飼育可だそうである。猫を飼えるアパートが増えればいいのにねえ、と世間話をしつつ本題。
「オープン型保護猫シェルター」って何? という話なのだけど、基本的には「猫たちを保護する施設」。飼われているのは何らかの理由で保護され、譲渡先を待っている猫なんだが、入場料を払えば誰でも自由に猫たちと遊んだりくつろいだりできる。だから「オープン型」なのだ。
猫成分を補給しにいくとか猫に囲まれてのんびりしたくていくとか、猫を飼えないアパートに住んでるけど猫に触れたいとか、そんな人も多く訪れてるそうな。訪問したのは冬の午後。猫はお昼寝の時間。入ってみると窓際の陽射しがあたるところでこんな風に猫たちがくつろいでる。
新築物件なので中はきれい。猫を前提に設計されてるので低い位置まで窓があって明るい。
さてここで問題。上の写真に猫は何匹いるでしょう? ってひっぱるつもりはないので答えをいっちゃうと、7匹である。一見6匹なんだけどキャットタワーの上の段、穴の中に猫が入ってるじゃない。あそこをよーくみると「しっぽが2本」見えてるのである。
中にいる猫が年老いて「猫又」になった? んなわけない。ちなみに「猫又」ってのは……妖怪なのでバリエーションはいっぱいあるんだけど、一般的には……年老いて尾の先がふたつにわかれて妖怪となった猫のこと。人語を解すとか化けて人を騙すとかいろいろやらかすそうである。
で、実はわたしも最初は気づかなくて、外にはみだした足が可愛いからとカメラを向けたら「あれ? しっぽが2本?」と。
で、この2匹は人にまだ慣れてないので(保護猫たちなので人に慣れてるヤツもいれば苦手なヤツもいるのだ)、スマホでそっと撮ってみた。後ろに隠れてる猫の顔がかろうじて写ってる。
この2匹は兄弟で、名前は小町と小虎。

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