立体的な動きが得意な猫が
実力を発揮するのは木登りの瞬間
猫を撮ってて飽きないのは……、いや見てても一緒に暮らしてても飽きないんだが、その理由のひとつに動きが立体的、ってのがデカい。
立体的といっても空を飛んでどっかへ行かれては困るわけだが、前後左右に加えて上下の動きも持ってて、上からも下からも現れ、たいていの隙間に入りこめちゃうという自由奔放さが猫のウリといって過言ではない。
昔から猫が立体機動力を見せつけるのが木登り……と相場は決まっているだが、残念ながら猫が木に登ってる姿を見る機会ってけっこう少ない。いつか木登り猫特集をやろうやろうと思いつつ、なかなかいい写真が集まらなかった。
だがしかし、昨秋、とある公園で這いつくばって猫を撮っていた際、ふと見上げると枝の上で毛繕いしてる猫がいるではないか(冒頭写真)。決して太くはない枝の上で器用にバランスを取りながら毛繕いしてる。ときどきバランスを崩しそうになってよろけるんだけど、それもまたよし。
この枝がよほど気に入ってるのか、ずーっとそこにいたのであった。結局、わたしが公園を出て行くまで(1時間くらい)そこから動かなかったなあ。
木登りや樹上昼寝に大事なのはやはり幹の角度。ほどよくくつろげる角度が重要なわけで、幹がくねくねしていればそれにこしたことがない。こんな曲がりくねった木は「猫さん、ここに上ってくつろいでください」と猫にいってるようなものだ。天然の猫とまり木。
その様子をじっと見ていたら目があった。猫が木の上でくつろいでる姿をあまり見ないのは、こういう猫が好むほどよい木が少ないからかもしれない。ちなみにこの樹上猫に出会ったのは広島県の鞆の浦。

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