素材の流通先が調べられる
一方、素材を提供する側にもメリットがありそうだ。イベントでは、ニコニ・コモンズの名前の由来となっているであろう、同じ著作物の利用ルール「クリエイティブ・コモンズ」と対比して特徴が説明された。
まず「自分の素材がどの作品に使われているかが分かる」というのが、今までと大きく異なる。
ひろゆき 今まで、『自分がアップロードした音楽をみんなが使ってくれているらしいんだけど、実際どこで使われているか分からん』という状況があった。ニコニ・コモンズ経由なら、どこで使われているかがすぐに分かる。それがクリエイティブコモンズとの違い。
ニコニ・コモンズの仕組みは、投稿してもらった素材にID(コモンズID)を割り振って一元管理し、その上で「SMILE VIDEO」などIDの管理に対応するサーバーに投稿してもらうことで、追尾を可能にするというもの。
さらに、ニコニコ動画以外のサイトでも、ニコニ・コモンズが提供するAPIに対応することで、素材の利用が追跡できるようになる。今のところニコニ・コモンズ対応が発表されているのは、イラスト投稿型SNS「pixiv」のみだ。ちなみに素材の提供者は、「ニコニコ動画内のみ」「インターネットすべて」という具合に、利用範囲を設定しておける。