「ニコニコ動画」(ニコ動)や「ニコニコ生放送」(ニコ生)といえば、国産の動画コミュニケーションサービスとして知られる存在だ。そのニコ動の関連イベント「ニコニコ大会議2009-2010 ニコニコ動画(9)全国ツアー」が昨年12月より開催されている。
仙台/金沢/高知/福岡/大阪/名古屋/札幌/広島という8ヵ所を回って、各地で新機能を発表したり、有名ユーザーによるパフォーマンスを披露するという内容だ。端的に言えば「壮大な公式オフ会」である。
仙台会場、高知会場に続いて、今回、筆者は10日の大阪会場と11日の名古屋会場に参加したのだが……。正直、そのカオスさ加減と盛り上がりっぷりに笑いが止まらなかった。
特に有名ユーザーによるパフォーマンスがすごい。歌やダンスはまだ分かるが、木魚で演奏したり、パンツ型飛行機を飛ばしたり、メイド服で女装したりというのは前代未聞。そんなイベントの内容を動画と写真でこってりレポートしよう。なお、最後に読者プレゼントがあるので、そちらもお見逃しなく!
DVDを見ながらコメント「ニコニコDVD」が登場!
有名ユーザーのゲストパートを紹介する前に、まずは発表された主な新要素についてざっとおさらいしておこう。
ニコニコ大会議 in 東京の追加公演が決定
2月19日、20日の2日間、東京のJCBホールにて追加公演「ニコニコ大会議2009-2010 ニコニコ動画(9)全国ツアー ファイナル 2Days in 東京」を実施することが明らかにされた。参加料は無料。夏野氏、ひろゆき氏に加えて、有名ユーザーもゲスト出演する。
現在、ニコニコ動画の会員を対象に2月3日の15時まで応募を募っている(応募ページはこちら)。ニコニコ大会議はプレミアム会員優先で当選するようだが、ほかの会場が当たった人も東京会場の2Daysに再当選する可能性は十分ある。
ニコニコミュージカルの制作決定!
28日付けでアニメ/舞台プロデューサーの片岡義朗氏がドワンゴの執行役員に就任することが明らかになった。入社の目的は、ニコ動でミュージカルを作ること。ひろゆき氏は「夏野さんはビジネス方面の担当で、今度はコンテンツを作る人ということで片岡さんをお願いしたい」と語っていた。
片岡氏は、古いところでは「タッチ」や「ハイスクール!奇面組」、最近では「蟲師」のプロデュースを手掛けている人物。ニコ動ファンには、「テニスの王子様」のミュージカルをプロデュースしたといったほうが分かりやすいかもしれない。
DVDにコメントを付けられる「ニコニコDVD」
パソコンでDVDを視聴しながら、ユーザー同士でコメントを共有できるソフト「ニコニコDVD」が11日より公開された(ダウンロードページ)。端的に言えば「ニコ動のDVD版」というサービスだ。ソフトの価格は無料だが、別途、対応するDVDタイトルを用意しておく必要がある。対応OSは、Windows XP/Vista/7。
ソフトのニコニコDVDはコメントを閲覧/表示するのみで、DVDを再生する機能は備えていない。利用時には、別アプリでDVDタイトルを再生し、そこにニコニコDVDのコメントを重ねて見ることになる。
このサービスの開始に当たり、DVDレンタルチェーンの「ゲオ」と共同でキャンペーンを実施。ニコ動内には特設ページを用意し、ゲオの店頭ではニコニコDVDの紹介映像が流される。
現状、「コメントが付かないDVDを見るのは面白くない」(夏野氏)という理由で、対応するDVDタイトルは限られている。「使ってみなければ分からない」(ひろゆき氏)ということで、16日15時より、ニコ生にて「エヴァンゲリオン新劇場版:序」を見てみんなでコメントを付け合うという生放送を実施するので、興味のある人はぜひ参加してみよう(ニコ生の紹介ページ)。