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「ニコニコ大会議2008冬」に行ってきた(その3)

コメントありきで作った──「ニコニコ大会議」を演出家が語る

2008年12月15日 11時00分更新

文● 広田稔/トレンド編集部

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 こんな「クレイジー」な発表会があっていいのか。

 ニコニコ動画の新製品発表会「ニコニコ大会議2008冬」から早10日。2000人というニコニコユーザーを無料で招いて開催したこのイベントは、前回の「ニコニコ大会議2008夏」のときのように大盛り上がりを見せた。

 ただ、取材した筆者の正直な感想を言えば、冒頭の一言に尽きる。会場入り口にはひろゆき氏の銅像と物販スペースを用意。イベントが始まれば、非常に手の込んだムービーを流し、ヒップホップアーティストの童子-T氏やサッカー日本代表元監督のフィリップ・トルシエ氏といった豪華ゲストが現れる。しかも社長自らユーザーに赤字を告白し、その後も会社の上層部が「ぶっちゃけトーク」を連発する。

ニコニコ大会議

ニコニコ大会議の会場となったJCBホール

童子-T

ヒップホップアーティストの童子-T

フィリップ・トルシエ総監督

FC琉球のフィリップ・トルシエ総監督

ぴっかり高木とR藤本

前説を務めたお笑い芸人のぴっかり高木とR藤本

 何よりニコニコ大会議で独特なのは、ニコニコ動画のコメントシステムを使った舞台装置だ。会場の様子をネットで生中継し、ユーザーにコメントをさせて、その文字をステージ左右にあるスクリーンに映し出す──。そうした仕掛けは、過去に出席したどの記者発表会でも見たことがなかった「型破り」なものだ。

ステージの左右にあるスクリーンには、大会議の生中継を見て書かれたコメントがリアルタイムに映し出される

 果たしてこのイベントは、どういう意図を持って作られたのだろうか。今回、ニコニコ大会議2008冬の舞台裏を訪れ、夏/冬とニコニコ大会議の演出を担当したCNIのプロデューサー・山形龍司氏に話を聞いた。

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