ケータイの契約者が1億人を突破した今、ケータイ業界では契約者の確保をかけた苛烈な生存競争が繰り広げられている。NTTドコモのシェアが2008年3月末時点で52%(PHSを含まない)にまで低下し、複数の端末メーカーが撤退を表明している現在、各社はどのような取り組みを行なおうとしているのか。揺れるケータイ業界の「今」を見てみよう。
移動通信キャリア各社のシェア推移
ケータイの主要通信キャリア3社(ソフトバンクモバイル、KDDI、NTTドコモ)の2008年3月期連結決算が、5月9日までに出揃った。割安感を前面に打ち出したソフトバンクモバイルは契約純増数を大きく伸ばし、KDDIも目標としていた累計契約者数3000万台を突破するなどして、両社ともに過去最高の売上高と営業利益を達成した。一方、NTTドコモは契約シェアが52%まで低下したことから、売上高が前年同期比1.6%減となった。
(次ページに続く)
この連載の記事
-
第8回
ビジネス
「ポスト・メガ食品」を森永卓郎氏が予測! -
第7回
ビジネス
森永卓郎氏に聞く―メガ食ブームと格差社会の関係 -
第6回
ビジネス
ケータイ市場は飽和状態ではありません -
第4回
ビジネス
どうなる動画配信業界――深夜アニメがなくなる日 -
第3回
ビジネス
どうなる動画配信業界! 儲からなくてモドカシイ? -
第2回
ビジネス
家電量販店大戦争! なぜそんなにM&A? -
第1回
ビジネス
大揺れ人材業界! 業界5位が1位を買収した背景とは -
ビジネス
業界研究レポート - この連載の一覧へ