アスペクト比固定拡大機能と
残像感の有無がキモ!
液晶ディスプレイがゲームプレイに適しているかどうかは、「16:9比率でのアスペクト比固定拡大表示ができるか」、「ゲームプレイ時に残像なく表示できるか」の2点を中心にして検証している。
また、アスペクト比固定拡大の検証については、液晶側の設定によりオーバースキャン表示で16:9に近づけるかどうかについても検証した。
なお、残像感のテストにあたっては、エフェクトなくきっちりとした表示ができるだけされているゲームソフトということで、サクセスより3月27日に発売された2D STG「RAIDEN FIGHTERS ACES」を中心として利用し、そのほかにもいくつかのゲームソフトにて検証した。
しかし、正直言って残像に関しては大半の機種でそれほど違いが見られなかった。というわけで、プレイしていて「ややきつい」と感じられた機種など、目立って変化があった場合のみ、文中に残像に関する記載を行なっている。また、残像感については個人差が大きいので、参考程度にとどめていただきたい。
アイ・オー・データ機器 LCD-A176GW
画面サイズ:17インチ サイズ比率:4:3
対応解像度:1280×1024
主な入力端子:D-Sub15ピン
アスペクト比固定機能:なし
入力端子がD-Sub15ピンのみなので、PS3を接続することはできない。アスペクト比固定機能は搭載しないので、Xbox 360側の解像度1280×1024ドットで利用する必要がある。残像がきつめで、しばらくプレイしていると目が疲れる印象だ。
BenQ G700A
画面サイズ:17インチ サイズ比率:4:3
対応解像度:1280×1024
主な入力端子:D-Sub15ピン
アスペクト比固定機能:なし
LCD-A176GWと同じく入力端子がD-Sub15ピンのみで、PS3は接続不可。アスペクト比固定機能を搭載せず、残像感も同様にきつめ。
三菱電機 RDT1714VM
画面サイズ:17インチ サイズ比率:4:3
対応解像度:1280×1024まで
主な入力端子:D-Sub15ピン、DVI-D(HDCP非対応)
アスペクト比固定機能:なし
DVI-D端子を搭載するものの、HDCP非対応なためPS3とは接続できず。アスペクト比固定機能は搭載しない。残像感は上の2機種に比べると少なめで、画面も小さいためそれほど気にならない。
アイ・オー・データ機器 LCD-A191XB2
画面サイズ:19インチ サイズ比率:16:10
対応解像度:1440×900まで
主な入力端子:D-Sub15ピン、DVI-D
アスペクト比固定機能:4:3のみ対応
4:3比率のみのアスペクト比固定機能を搭載。Xbox 360では1024×768に設定して利用できる。本体側にクロック調節機能がないため、PS3およびXbox 360のワイドスクリーン設定では縦伸びしてしまう。残像は感じられるが前述の「LCD-A176GW」と比べると悪くない。DVI変換アダプターを利用したHDMIでの接続時でも色は薄め。
三菱電機 RDT193WM
画面サイズ:19インチ サイズ比率:16:10
対応解像度:1440×900まで
主な入力端子:D-Sub15ピン、DVI-D
アスペクト比固定機能:16:9対応
今回紹介する17インチ~19インチワイドモデルでは、唯一の16:9比率に対応したアスペクト比固定機能を持つ。上下に黒枠を表示するレターボックス形式か、左右をカットするオーバースキャン表示かのどちらかを選べる。DVI変換アダプター接続時は、D-Sub15ピン接続時と比べてやや色濃く表示されるようだ。
ProLite ProLite E1902WS/-B
画面サイズ:19インチ サイズ比率:16:10
対応解像度:1440×900まで
主な入力端子:D-Sub15ピン、DVI-D
アスペクト比固定機能:なし
アスペクト比固定機能は搭載しないが、クロック調整機能を搭載するので、オーバースキャン表示っぽく調整することは可能。ただし、水平位置調整が十分左に寄れず、やや右寄りになってしまう。今回紹介した19インチモデルでは、ゲーム画面の見やすさはトップ。
バッファロー FTD-W924HSR/SV
画面サイズ:19インチ サイズ比率:16:10
対応解像度:1440×900まで
主な入力端子:D-Sub15ピン、DVI-D
アスペクト比固定機能:なし
アスペクト比固定機能を搭載しないので、1024×768時では横伸び、1280×720時では縦伸びで表示されてしまう。
17~19インチローエンドでゲームに使うならコレ!
16:9表示が可能な「RDT193WM」が鉄板!
安価な19インチワイドクラスで16:9がきちんと表示できることに驚いた「RDT193WM」がイチオシ。そのほかでは「ProLite E1902WS/-B」がゲーム画面の表示自体は秀逸。ただ、これできちんとオーバースキャン表示の調整ができれば……。
次ページでは、サイズ的に大きすぎず小さすぎない、しかし選びどころに困る「20~22インチモデル」のゲーム適正度をチェックしていこう。

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