ドトーの液晶モニタテスト！ 第5回

[特集] オレ達はイイモニタが欲しいんだ！

ゲームに適した液晶ディスプレイはどれなんだい！

フルHDがキッチリと表示できるお買い得24インチワイド
機能と入力端子の多さ、価格が決め手

　いま売られている液晶ディスプレイでは、画面サイズ・入力端子・機能から考えて価格面で最もコストパフォーマンスが高いと思われる「お買い得24インチワイドモデル」。16：9比率でのアスペクト比固定およびドットバイドットでの表示はもちろん、HDMIほかコンポーネント端子の有無、液晶画面を縦回転できるピボット機能など、機能の豊富さで選びつつ、価格面の差も見逃せない。

横位置では両端が味気ない縦画面シューティングゲームも、ピボット機能で縦画面にすれば自宅でゲーセン気分！

BenQ　G2400W

画面サイズ：24インチ　サイズ比率：16：10
対応解像度：1920×1200
主な入力端子：D-Sub15ピン、DVI、HDMI
アスペクト比固定機能：16：9、4：3に対応

　16：9、4：3比率でのアスペクト比固定表示、ドットバイドットに対応。ただし、HDMI接続時は1080p（1920×1080）での表示が可能だが、Xbox 360でのD-Sub接続時は1080pが利用できず、1280×720および1360×768での利用となる。

アイ・オー・データ機器　LCD-AD241X

画面サイズ：24インチ　サイズ比率：16：10
対応解像度：1920×1200
主な入力端子：D-Sub15ピン、DVI
アスペクト比固定機能：16：9、4：3に対応

　1080pでの16：9アスペクト比固定、ドットバイドット表示が可能。HDMIを搭載していないので、PS3と接続する場合は変換アダプターもしくは変換ケーブルを利用する必要がある。発色が濃いめなのでゲームには結構向いている印象。しかし、検証時は1280×1024のアスペクト比固定表示がやや荒いのが気になった。

iiyama　ProLite B2403WS

画面サイズ：24インチ　サイズ比率：16：10
対応解像度：1920×1200
主な入力端子：D-Sub15ピン、HDMI
アスペクト比固定機能：16：9、4：3に対応

　16：9比率のアスペクト比固定機能、ドットバイドット表示機能を搭載するが、1080pでの出力時はD-Sub、HDMI共にフル画面に引きのばされてしまう。ワイドスクリーンで利用する場合は1280×720（720p）でアスペクト比固定拡大する必要がある。また、アスペクト比固定機能、ドットバイドット表示機能利用時は応答速度を改善する「オーバードライブ機能」が利用できないので、激しい動きのシーンでやや残像が出がち。数少ないピボット対応機種なだけにやや残念。

LG電子　L246WH-BN

画面サイズ：24インチ　サイズ比率：16：10
対応解像度：1920×1200
主な入力端子：D-Sub15ピン、HDMI、コンポーネント
アスペクト比固定機能：16：9、4：3に対応

　16：9比率でのアスペクト比固定表示機能を搭載するが、D-Sub接続時は4：3比率のみ対応なので、1920×1080で表示する場合はドットバイドットで表示する必要がある。HDMIはアスペクト比固定、ドットバイドットどちらも1080p対応。スタンドの関係でやや液晶画面の位置が高めなので、設置場所に注意しないと角度によっては色味がガラリと変わってしまう可能性もある。

Hyundai　W240D

画面サイズ：24インチ　サイズ比率：16：10
対応解像度：1920×1200
主な入力端子：D-Sub15ピン、DVI、HDMI、コンポーネント
アスペクト比固定機能：16：9、4：3に対応

　HDMI接続時は1080pでのアスペクト比固定、ドットバイドット表示どちらも可能。D-Sub接続時は1920×1080でドットバイドット表示。ピボット機能を搭載する。このクラスでは最も入力端子が多く、スピーカーを内蔵するのが魅力。画質面では他機種と同様にやや残像感がある。

Acer　P243WAida

画面サイズ：24インチ　サイズ比率：16：10
対応解像度：1920×1200
主な入力端子：D-Sub15ピン、DVI、HDMI
アスペクト比固定機能：16：9、4：3に対応

　D-Sub、HDMIともに1080pでのアスペクト比固定、ドットバイドット表示が可能。光沢パネルを採用し、D-Sub接続時の標準設定でもかなり色濃く表示される。このクラスでは最も残像感が少なく、プレイしていても目が疲れにくい印象だ。しかし、スピーカーを内蔵しない上にライン出力を搭載しないので、音声出力時は出力先をケーブルから分ける必要がある。

お買い得24インチワイドでゲームに使うならコレ！

入力端子・機能の多さで「W240D」がリード
次点で価格に優れる「L246WH-BN」「G2400W」

　なんといってもHDMI＆コンポーネント対応で、縦画面表示も可能な「W240D」が魅力的。「L246WH-BN」と「G2400W」も最安値クラスで4万円台前半とコストパフォーマンスが高い。ただ、全ての機種に言えることだが、視野角が狭いTN液晶パネルで、さらに24インチと画面サイズが大きいので、設置位置に気を使う必要があるだろう。

「W240D」

「L246WH-BN」

「G2400W」

　いよいよ本特集最後となる次ページでは、豊富な入力端子に加えて、リモコン付きモデルもあるなどさまざまな用途で利用できる「24インチハイエンド」＆「25インチ超ハイエンド」を紹介する。