不況真っただ中の年末商戦。世間一般的に現在欲しいモノNo.1という薄型テレビも、その影響を受けて伸び悩んでいる。
値段は下がっているものの、なかなか手頃な値段にならない薄型テレビに対して、パソコン用の液晶ディスプレーはかなり値が下がってきた。特に21.5~22型ワイドディスプレーが2~3万円台とかなりお手頃。外付けの地デジチューナーと組み合わせれば4~5万円程度で地デジ環境が導入できそうだ。
そこで地デジ環境を低価格で導入する方法を考えてみた。本記事では地デジを見るための液晶ディスプレーを紹介する。地デジチューナーの紹介、および組み合わせての使用感は後編として掲載する予定だ。
狙い目は21.5型ワイドディスプレー
厳密に言うと、22型ワイドと21.5型ワイドでは液晶パネルのスペックが異なる。
3万円台の22型ワイドディスプレーの多くは解像度が1680×1050ドットだが、21.5型ワイドディスプレーはほとんどが1920×1080ドット(フルHD)。画面が小さいのに高解像度という逆転現象が起きている(ちなみに32型以下の薄型テレビの解像度は1366×768ドット)。
プレイステーション 3やXbox 360といったゲーム機をつなぎたい場合や、BSデジタル放送を見たい場合、Blu-ray Discの映画を見たい場合はフルHD対応の21.5型ワイドのほうがダウンスケーリングしない分、よりくっきりした映像を見ることができる。
また、21.5型ワイドの機種はほとんどにHDMI端子が搭載されているのに対し、22型ワイドディスプレーはHDMI端子を搭載しないものが多い。
22型ワイドディスプレーと外付けのデジタルチューナーを接続するには、HDMI―DVI端子の変換ケーブルが必要となる。さらに同時にDVI-D(またはHDMI)出力搭載のパソコンも接続したい場合はセレクターも必要だ。
ゲーム機やデジタル3波チューナーもつなげたいのなら、フルHDの製品を選んでおいたほうがいいだろう。
なお、デジタル放送やBDなどをハイビジョン画質でディスプレーに表示するには、ディスプレー側が「HDCP」と呼ばれる著作権保護技術に対応していなければならない。現在市販されている最新のディスプレーはほとんどHDCP対応なのであまり気にする必要はないが、2~3年前の液晶ディスプレーを利用したい場合は注意が必要だ。
