このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 5 次へ

夏休みをゲーム三昧で過ごすためのPC自作 第4回

ケチケチでも高性能! 無料ネトゲに特化した低予算PC

2009年07月22日 19時00分更新

文● Jo_Kubota

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 世間は夏休みムード(社会人を除く)となっているが、夏休みは無料オンラインゲーム三昧という人も多いかもしれない。そんなわけで第4回は無料オンラインゲームをテーマにPC構成を考えてみる。
 オンラインゲームの特徴は全体的にPCに対する要求が比較的低めという点にある。その理由のひとつは、あらゆるPCを対象とするため、ハードウェアの要求スペックを低くせざえる得ないという背景があるのだ。とはいえ、年々ゲームのグラフィックスはリッチになる傾向があり、PCパワーがあるに越したことはない。

モンスターハンター フロンティアオンライン

公式サイト:http://www.mh-frontier.jp/

モンスターハンター フロンティアオンライン、略してMHF。アクションMORPGの代表的な作品。完全無料ではなく、30日コース/1400円の有料ゲームだが、無料体験も可能だ。キレイなグラフィックスの割りにPCへの要求は低く、GeForce 9500 GT程度でも快適に遊べる

 またオンラインゲーム、特に3Dタイプの場合、パッケージで販売されている大作ゲームと異なる作り方がされていることも多い。それはビデオメモリ容量の使い方だ。市販されているビデオカードが512MB以上のビデオメモリを搭載しているのは、今や当たり前だが、オンボードグラフィックスも想定しているオンラインゲームの場合、ビデオメモリ容量は最大でも128MB程度が想定されている。そのため、128MBを超える場合は、ビデオカード上のメモリが余っていても、メインメモリを使うというゲームも少なからずある。よってオンラインゲームだけをターゲットにするなら、ビデオカードのメモリ容量は、512MBもあれば大抵の場合、十分なのである。
 その一方、メインメモリが使われる可能性を考えると、やはりメインメモリ容量はある程度積んでおくことが望ましいだろう。


シールオンライン

公式サイト:http://www.sealonline.co.jp/

シールオンラインは、今年「シールオンラインプラス」となり6年目を迎えた老舗のMMORPGだ。サービス当初は有料サービスだったが、現在では無料でプレイ可能となっている。PCへの要求は比較的低めだが、最低でもDirectX 9.0c対応のビデオカードを差してプレイしたい

 CPUパワーについても、シングルプレイの大作ゲームとは異なり、比較的スペックが低めでもそこそこ動くことが多い。ただし攻城戦など、同時接続のキャラクタ数が飛躍的に増えるフィールドでは、CPUパワーがモノを言うため、それなりのCPUを搭載する必要がある。とはいえ、オンラインゲームのためにCore i7というのはオーバースペック。デュアルコアで、ある程度クロックが高ければ十分対応できるだろう。

オンラインゲームPCで最適な構成は?

 さてオンラインゲームを快適にプレイするには、どんなPCパーツを選べばよいのだろうか。全てのゲームで、それなりに……という基準で選んでみたい。
 まずビデオカードだが、選ぶとすれば512MBのメモリを搭載しているのが、第一の条件となるだろう。現在販売されているほとんどのビデオカードは512MBを搭載しているので、新品を買う限り、これは容易にクリアできるはずだ。では、具体的にどんな製品を選ぶかだが、コストを抑えつつ、それなりに快適に動作するものを選ぶとすれば、1万円以下となるGeForce 9500 GT、できれば、Radeon HD 4670あるいはGeForce 9600 GTあたりが選択肢となるだろう。さらに安価なRadeon HD 4650もあるが、HD 4670とのパフォーマンス差は大きいため、よほど安くなければ手を出さない方が無難だ。

GeForce 9600 GT

GeForce 9500 GT

Radeon HD 4670

 続いてCPUは、3GHzを目安にデュアルコアを選びたい。さらに予算を1万円前後に限定すれば、Intelなら、Core 2 Duo E7500(2.93GHz)、AMDならAthlon II X2 250(3.0GHz)あたりが有力な候補となるだろう。Intelにはさらに安いPentium Dual-Coreシリーズもあるが、L2キャッシュが2MBと少ないのがマイナスポイントだ。

Intel Core 2 Duo E7500(2.93GHz)。実売で1万4000円前後とやや高めだが、Core 2シリーズから選ぶとすれば、これが最下限となる

AMD Athlon II X2 250(3.0GHz)。実売で8500円前後とリーズナブルな価格が魅力。Athlon X2 7850(2.8GHz)という選択肢もあるが、ゲームではクロックの高いAthlon II X2 250の方が向いている

 マザーボードだが、単純にコスパフォーマンス重視で選んでいこう。Intel Core 2環境なら、Intel P45 Expressが最適だ。安価なモデルなら1万2000円くらいから購入できる。AMD環境なら、Socket AM3でも安価なものなら、同じく1万2000円程度から選べるため、どうせ買うならSocket AM3でDDR3をオススメしたい。

ASUSTeK「P5Q SE」。実売で1万2000円前後と安価ながら信頼のASUSTeK製で、チップセットもIntel P45 Expressを搭載し、パフォーマンスは申し分ない

BIOSTAR「TA790GX A3+」。こちらも実売で1万2000円と安価ながらDDR3に対応するSocket AM3に対応。チップセットは最新のAMD 790GX+SB750の組み合わせ

(次ページへ続く)

前へ 1 2 3 4 5 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

ピックアップ

ASCII.jpメール アキバマガジン

ASCII.jp RSS2.0 配信中