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iLifeの秘密 第20回

iLifeの秘密

iDVD '08【連携編】ワークフローの秘密

2008年04月11日 08時00分更新

文● 斎賀和彦

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DVD化までのベストはワークフローは?


 iMovie '08では、チャプターマーカーを追加する機能が削除されてしまったため、最も手軽なiMovie '08→iDVD '08というワークフローではチャプター付きのDVDを作成できない。そこで、iDVD '08とほかのアップル製ビデオ編集ソフトとの連携方法を整理してみよう。

iDVDワークフロー

iMovie HDやFinal Cut Expressを経由すれば、チャプターマーカーを設定してiDVD '08に渡せる。このとき、「FCP XML書き出し」「iDVD共有」は参照ムービー形式となるため、ムービーの管理は元のソフトで行う点を覚えておこう

 ムービーの管理に関しては、対応するビデオカメラやフォーマットの数から考えてもiMovie '08が最適だろう。チャプターを設定したいときは、「iMovie HD 6」をチャプターマーカー設定ツールのように使うといい。iMovie '08で編集後にムービーをQuickTime形式で書き出してiMovie HDで読み込めば、チャプターを付けられるし、「iDVD共有」機能を使ってiDVD '08に連携できるのもスマートで簡単だ。

iMovieHDチャプター設定

iMovie HDならチャプターを設定可能。なお、iDVD '08の「詳細」→「ムービーにチャプタマーカーを作成」は、数分置きにチャプターを打つ機能で、任意の場所には設定できない

 ただし、このiDVD共有で渡されるデータは、実際の映像を持たない参照ムービー形式。容量が少なくて済む半面、iMovie HDのプロジェクト上で元データを消したり移動したりすると、iDVDのムービーが欠けてしまう。データの所在とプロジェクトの管理には十分気を付けたい。

 より手軽なのは、Final Cut Expressを使ったワークフローだ。こちらもチャプターマーカーを容易に設定できるうえ、iDVD '08に渡す場合にも、独立再生形式のQuickTimeムービーとして書き出す際に「チャプターマーカー」を選択するだけで、チャプターが保持されたムービーになる。

FinalCutExpressマーカー設定

Final Cut Expressからの書き出し時には、必ず「マーカー」を「チャプターマーカー」にすること。「ムービー」フォルダーに保存すれば、iDVDの「メディア」タブから読み込める


(MacPeople 2008年4月号より転載)


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