Final Cut Expressとの効率的な連携方法
もし「Final Cut Express」などの高度なビデオ編集ソフトを持っていたら、ざっとした編集はiMovieで、最後の詰めはFinal Cut Expressで仕上げたいと思うだろう。それを可能にするのが「Final Cut XMLを書き出す」という機能。これは、実際の映像データではなくビデオ素材の使っている部分や秒数、順番などの構成データを専用のテキストにして記録したものだ。Final Cut Expressで読み込むとiMovieでの編集結果を再現してくれるだけでなく、「iMovie Events」フォルダー内のビデオ素材とリンクされ、編集も行える。
ただし、iMovieのすべての機能が反映されるわけではないので、iMovie側ではエフェクトやトランジションなどは使わないほうがいい。
もしiMovieのエフェクトが気に入っているなら、「QuickTimeを使用して書き出し」でフル解像度のAICで書き出し、XMLで再現したシーケンス上に重ねると、完全にシンクロしたトラックが得られる。
あとは必要な部分を完成品から、それ以外をXML版から使えば、いいとこ取りの編集が実現できるのだ。
(MacPeople 2008年3月号より転載)

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