2月9日、中国のスマートフォン界をテーマにした2つの記事が公開されました。
まずは「iPhoneのブランドネームより機能で選ぶ!? 中国で2017年に売れるスマホの傾向」。中国などアジア地域を中心とした海外IT事情に強い山谷剛史さんの連載、「山谷剛史のアジアIT小話」の最新回です。
調査会社のIDCによると、2016年に中国で最も売れたスマホメーカーはアップルではなくOPPO。続いてファーウェイ、vivo、アップル、シャオミと続きます(https://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prUS42298717)。
OPPOの中でも、急速充電ができることをアピールした「R9」という機種が飛びぬけて売れたそう。中国の売れ筋のスマホを見ると、コストパフォーマンスだけではなく、さらなる付加価値がないとなかなか勝てないそうです。
もう1つは、「海外展開のキーマンを失ったシャオミ、中国でも海外でも失速が鮮明に」。こちらは欧州を始めとした世界のICT事情に明るい末岡洋子さんの連載、「末岡洋子の海外モバイルビジネス最新情勢」の最新回。
かつて「中国のアップルになるか」と関心を集めたシャオミが、苦境に立たされています。2014年に6000万台を突破したXiaomiは、2015年は1億台という目標を掲げたものの、実際にはその7割、7000万台に終わっています。そもそもシャオミは、冒頭に挙げたIDCの調査結果では5位でしたが、実は2015年には1位、15%のシェアをほこっていたのです。ところが、2016年では8.9%にまで下がってしまいました。
この連載の記事
- 第360回 日清がカップヌードルのアレを「謎肉」と自ら言い出した理由
- 第359回 格安SIMの速度に安定を求めるのは間違っているだろうか
- 第358回 (PRODUCT)REDが出た、iPhone SE2はどうなった?
- 第357回 4月からの格安SIMはUQ mobileとY!mobileが強い?
- 第356回 スタバのフラペチーノを「しゃらくさい」と思ってしまった
- 第355回 松屋「ごろごろ煮込みチキンカレー」という魔術的リアリズム
- 第354回 横浜スタジアムにドローンが飛んだ日
- 第353回 お金がないのに高級コンデジ買いました
- 第352回 バルミューダのトースターはジブリ好きな人にオススメかも
- 第351回 確定申告で考える「締切を守らない問題」
- この連載の一覧へ