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MCコジマのカルチャー編集後記 第140回

中国のスマホ勢力図、今なお激変が続く

2017年02月10日 08時00分更新

文● コジマ/ASCII

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2016年の中国における大ヒット端末、OPPO「R9」

 2月9日、中国のスマートフォン界をテーマにした2つの記事が公開されました。

 まずは「iPhoneのブランドネームより機能で選ぶ!? 中国で2017年に売れるスマホの傾向」。中国などアジア地域を中心とした海外IT事情に強い山谷剛史さんの連載、「山谷剛史のアジアIT小話」の最新回です。

 調査会社のIDCによると、2016年に中国で最も売れたスマホメーカーはアップルではなくOPPO。続いてファーウェイ、vivo、アップル、シャオミと続きます(https://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prUS42298717)。

 OPPOの中でも、急速充電ができることをアピールした「R9」という機種が飛びぬけて売れたそう。中国の売れ筋のスマホを見ると、コストパフォーマンスだけではなく、さらなる付加価値がないとなかなか勝てないそうです。

 もう1つは、「海外展開のキーマンを失ったシャオミ、中国でも海外でも失速が鮮明に」。こちらは欧州を始めとした世界のICT事情に明るい末岡洋子さんの連載、「末岡洋子の海外モバイルビジネス最新情勢」の最新回。

 かつて「中国のアップルになるか」と関心を集めたシャオミが、苦境に立たされています。2014年に6000万台を突破したXiaomiは、2015年は1億台という目標を掲げたものの、実際にはその7割、7000万台に終わっています。そもそもシャオミは、冒頭に挙げたIDCの調査結果では5位でしたが、実は2015年には1位、15%のシェアをほこっていたのです。ところが、2016年では8.9%にまで下がってしまいました。

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